2018年8月2日 (仮訳)Mycopepon属の形態および系統分類 Liu, L-L. et al., 2018. Morphology and phylogeny of Mycopepon. Mycosphere. Available at: http://mycosphere.org/pdf/MYCOSPHERE_9_4_6.pdf [Accessed August 2, 2018]. 【R3-05362】2018/8/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国貴州省においてタケに発生した2種の菌を検討し、Mycopepon bambusaeおよびM. fusoidisporusとして新種記載した。 前者は子嚢胞子が褐色~暗褐色紡錘形で3隔壁を有し、暗褐色楕円形~紡錘形で1隔壁を有することなどで特徴づけられた。 また、M. smithii var. mexicanumを種に昇格させた。 中国貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州雷山県雷公山国家級自然保護区 (新種) Mycopepon bambusae Q.R. Li & K.D. Hyde 語源…タケの 【よく似た種との区別】 Mycopepon smithii 子嚢胞子の隔壁数が3 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタケの根ではなく樹皮の剥がれた材に発生する 本種より子嚢子座のサイズが大きい 本種と異なり子嚢子座あたりの子嚢果数が3-6ではなく4-8 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢果が球形ではなく卵形 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が褐色~暗褐色ではなく褐色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形で両端が広く丸いのではなく左右不等の楕円形で両端が尖る nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mycopepon mexicanus 子嚢果が球形 子嚢胞子の隔壁数が3 本種と異なり中国ではなくメキシコなどに分布する 本種と異なりタケの根ではなく樹皮の剥がれた材に発生する 本種より子嚢子座のサイズが大きい 本種と異なり子嚢子座あたりの子嚢果数が3-6ではなく2-6 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の両端2細胞が小さいという特徴がある 本種と異なり子嚢胞子が褐色~暗褐色ではなく濃褐色 本種と異なり子嚢胞子の両端2細胞が淡色という特徴がある 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形で両端が広く丸いのではなく紡錘状 Mycopepon fusoidisporus 中国に分布する タケを宿主とする 子嚢果のサイズの範囲が重なる 子嚢果が球形 子嚢胞子が褐色~暗褐色 子嚢胞子が紡錘形で両端が広く丸い nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢子座のサイズが小さい 本種と異なり子嚢子座あたりの子嚢果数が2-6ではなく2-8 本種より子嚢果に長い乳頭突起ではなく短い嘴を有する 本種より子嚢の幅が狭い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく1で時に3 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州茘波県茂蘭国家級自然保護区 (新種) Mycopepon fusoidisporus Q.R. Li & K.D. Hyde 語源…紡錘状の胞子の(子嚢胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Mycopepon smithii nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタケの根ではなく樹皮の剥がれた材に発生する 本種より子嚢子座のサイズが大きい 本種と異なり子嚢子座あたりの子嚢果数が2-8ではなく4-8 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢果が球形ではなく卵形 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形で両端が広く丸いのではなく左右不等の楕円形で両端が尖る 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1で時に3なのではなく3 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mycopepon bambusae 中国に分布する タケを宿主とする 子嚢果のサイズの範囲が重なる 子嚢果が球形 子嚢胞子が褐色~暗褐色 子嚢胞子が紡錘形で両端が広く丸い nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢子座のサイズが大きい 本種と異なり子嚢子座あたりの子嚢果数が2-8ではなく2-6 本種より子嚢果に短い嘴ではなく長い乳頭突起を有する 本種より子嚢の幅が広い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1で時に3なのではなく3 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新階級) Mycopepon mexicanus (F. San Martín) Q.R. Li & K.D. Hyde 旧名:Mycopepon smithii var. mexicanum F. San Martín 【よく似た種との区別】 Mycopepon smithii 子嚢胞子の隔壁数が3 本種より子嚢子座のサイズが大きい 本種と異なり子嚢子座あたりの子嚢果数が2-6ではなく4-8 本種と異なり子嚢果が球形ではなく卵形 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が濃褐色ではなく褐色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘状ではなく左右不等の楕円形で両端が尖る Mycopepon bambusae 子嚢果が球形 子嚢胞子の隔壁数が3 本種と異なりメキシコではなく中国などに分布する 本種と異なり樹皮の剥がれた材ではなくタケの根発生する 本種より子嚢子座のサイズが小さい 本種と異なり子嚢子座あたりの子嚢果数が2-6ではなく3-6 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の両端2細胞が小さいという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子が濃褐色ではなく褐色~暗褐色 本種と異なり子嚢胞子の両端2細胞が淡色という特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子が紡錘状ではなく紡錘形で両端が広く丸い