2018年8月9日 (仮訳)芝のダラースポット病を引き起こす病原菌からなる新属Clarireedia Salgado-Salazar, C. et al., 2018. Clarireedia : A new fungal genus comprising four pathogenic species responsible for dollar spot disease of turfgrass. Fungal Biology. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614618300655 [Accessed August 9, 2018]. 【R3-05383】2018/8/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ダラースポット病の病原菌であるSclerotinia homoeocarpaの分類学的位置を検討し、本種に対して新属Clarireediaを提唱した。 本属がキンカクキン科ではなくトウヒキンカクキン科に含まれることを示し、ネオタイプおよびエピタイプ標本を指定した。 また、本属にC. bennettii、C. jacksonii、およびC. monteithianaの3新種を記載した。 United Kingdom (新組み合わせ) Clarireedia homoeocarpa (F.T. Benn.) L.A. Beirn, B.B. Clarke, C. Salgado, & J.A. Crouch 語源…(属名)高名なるC. Reed Funk博士 ※本種のエピタイプ標本およびネオタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Clarireedia bennettii イギリスに分布する 芝生に生息する 同じイネ科C3植物を宿主とする ダラースポット病の病原菌である ITS+CaM+Mcm7に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオランダ、米国における分布が知られている 本種と異なりザゼンソウが宿主として知られている 本種よりPDA+アスコルビン酸培地での生長が速い ITS+CaM+Mcm7に基づく分子系統解析で明瞭に区別される United Kingdom (新種) Clarireedia bennettii C. Salgado, L.A. Beirn, B.B. Clarke, & J.A. Crouch 語源…イギリスの菌学者、F.T. Bennett氏に献名 【よく似た種との区別】 Clarireedia homoeocarpa イギリスに分布する 芝生に生息する 同じイネ科C3植物を宿主とする ダラースポット病の病原菌である ITS+CaM+Mcm7に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオランダ、米国における分布が知られていない 本種と異なりザゼンソウが宿主として知られていない 本種よりPDA+アスコルビン酸培地での生長が遅い ITS+CaM+Mcm7に基づく分子系統解析で明瞭に区別される United States, North Carolina (新種) Clarireedia jacksonii C. Salgado, L.A. Beirn, B.B. Clarke, & J.A. Crouch 語源…植物病理学者のNoel Jackson氏に献名 【よく似た種との区別】 Clarireedia monteithiana 芝生に生息する イネ科植物を宿主とする ダラースポット病の病原菌である ITS+CaM+Mcm7に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり汎世界的ではなくドミニカ共和国、日本、米国に分布する 本種と異なりC3植物ではなくC4植物を宿主とする 本種と異なりPDA+アスコルビン酸培地におけるリバースが淡オリーブ褐色 ITS+CaM+Mcm7に基づく分子系統解析で明瞭に区別される United States, Mississippi (新種) Clarireedia monteithiana C. Salgado, L.A. Beirn, B.B. Clarke, & J.A. Crouch 語源…ダラースポット病を初めて記載した科学者のJohn Monteith氏に献名 【よく似た種との区別】 Clarireedia jacksonii 芝生に生息する イネ科植物を宿主とする ダラースポット病の病原菌である ITS+CaM+Mcm7に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドミニカ共和国、日本、米国ではなく汎世界的に分布する 本種と異なりC4植物ではなくC3植物を宿主とする 本種と異なりPDA+アスコルビン酸培地におけるリバースが淡オリーブ褐色でない ITS+CaM+Mcm7に基づく分子系統解析で明瞭に区別される