2019年2月4日 (仮訳)酸性土壌由来のアオカビ属Lanata-divaricata節菌類 Diao, Y-Z. et al. 2018. Penicillium section Lanata-divaricata from acidic soil. Cladistics. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/cla.12365 [Accessed February 4, 2019] 【R3-05920】2019/2/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国産アオカビ属菌の調査を実施し、分離されたうちLanata-divaricata節の60菌株を検討した。 20系統中7系統は既知種に一致したが、残りの13系統を本研究で新種記載した。 多くの種は酸性土壌から分離され、11種は酸性培地でより生長が速く、1種は耐酸性菌であった。 中国海南省尖峰嶺国家森林公園 (新種) Penicillium austrosinense L. Cai, Houbraken & X.Z. Jiang 語源…中国南部の 【よく似た種との区別】 Penicillium singorense 分生子柄の形態が類似している フィアライドの形態が類似している 分生子の形態が類似している ITS、BenA、CaM、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する 本種と異なりハウスダストなどから分離される 本種よりCYA25°C、CYA37°C、MEA25°C、YES25°C、DG18 25°C、CYAS25°Cにおけるコロニーの生長が速い ITS、BenA、CaM、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省尖峰嶺国家森林公園 (新種) Penicillium flaviroseum L. Cai & X.Z. Jiang 語源…帯黄ばら色の(CREA培地でのリバースの色から) 【よく似た種との区別】 Penicillium ochrochloron ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種よりYES、CYAS、CYA25°Cでの生長が速い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium subrubescens ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国、フィンランドなどに分布する 本種よりYES、CYAS培地での生長が速い 本種と異なりCREA培地での酸産生を欠く ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium svalbardense ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくスヴァールバルなどに分布する 本種よりYES、CYAS培地での生長が速い 本種よりMEA25°Cでの生長が遅い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省尖峰嶺国家森林公園 (新種) Penicillium globosum L. Cai, Houbraken & X.Z. Jiang 語源…球形の(分生子の形状から) 【よく似た種との区別】 Penicillium cataractum ITS、BenA、CaM、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくカナダなどに分布する 本種と異なりビターナットの落果などから分離される 本種と異なりMEA培地で単輪生の分生子柄を形成するという特徴を欠く 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく粗面 本種よりCYA25°CおよびYES25°Cでの生長が速い ITS、BenA、CaM、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省尖峰嶺国家森林公園 (新種) Penicillium griseoflavum L. Cai & X.Z. Jiang 語源…灰黄色の(CYA30°Cにおけるリバースの色から) 【よく似た種との区別】 Penicillium guangxiense 中国に分布する 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく粗面 本種と異なり菌核を形成しない 本種と異なりCYA37°Cで生育可能 本種よりYES25°Cでの生長が遅い 本種よりMEA培地での生長が速い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium mariae-crucis ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくスペインなどに分布する 本種と異なりライムギなどから分離される 本種と異なりコロニーが帯赤褐色 本種と異なりCYA37°Cで生育可能 ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium laevigatum 中国に分布する 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり菌核を形成しない 本種よりCYA30°Cにおける生長が遅い 本種よりMEA培地における生長が速い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国広西チワン族自治区 (新種) Penicillium guangxiense L. Cai & X.Z. Jiang 語源…広西産の 【よく似た種との区別】 Penicillium griseoflavum 中国に分布する 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子表面が粗面ではなく平滑 本種と異なり菌核を形成する 本種と異なりCYA37°Cで生育不能 本種よりYES25°Cでの生長が速い 本種よりMEA培地での生長が遅い ITS、BenA、RPB2、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium cataractum ITS、BenA、CaM、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくカナダなどに分布する 本種と異なりビターナットの落果などから分離される 本種と異なりCYA37°Cで生育不能 本種よりYES25°Cでの生長が速い 本種と異なりCREA培地で酸産生を示す ITS、BenA、CaM、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省尖峰嶺国家森林公園 (新種) Penicillium hainanense L. Cai & X.Z. Jiang 語源…海南産の 【よく似た種との区別】 Penicillium ehrlichii ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくポーランドなどに分布する 本種よりMEA24°Cでの生長が速い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium meloforme 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくパプアニューギニアなどに分布する 本種と異なりMEA培地で分生子柄を形成しない ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省尖峰嶺国家森林公園 (新種) Penicillium jianfenglingense L. Cai & X.Z. Jiang 語源…尖峰嶺産の 【よく似た種との区別】 Penicillium griseopurpureum 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくイギリスなどに分布する 本種と異なりCA培地において分生子柄が常に単輪生なのではなく二輪生 本種よりCA24°Cでの生長が遅い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium rubriannulatum 中国に分布する 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄が常に単輪生なのではなく二輪生および三輪生 本種と異なりCYA37°Cで生育可能 ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省吊羅山 (新種) Penicillium laevigatum L. Cai, Houbraken, R.N. Barbosa & X.Z. Jiang 語源…平滑な(分生子表面の性状から) 【よく似た種との区別】 Penicillium griseoflavum 中国に分布する 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり菌核を形成する 本種よりCYA30°Cにおける生長が速い 本種よりMEA培地における生長が遅い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium spinuliferum 中国に分布する 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種よりCYA30°Cにおける生長が速い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省尖峰嶺国家森林公園 (新種) Penicillium rubriannulatum L. Cai, Houbraken & X.Z. Jiang 語源…赤い輪の(CYA培地のリバースの様子から) 【よく似た種との区別】 Penicillium griseopurpureum 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくイギリスなどに分布する 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく僅かに粗面 本種と異なりコロニーが鈍緑色で縁部が白色なのではなく帯青灰緑色~純灰色で白色の縁部を欠く 本種よりCA24°Cでの生長が遅い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium jianfenglingense 中国に分布する 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄が二輪生および三輪生なのではなく常に単輪生 本種と異なりCYA37°Cで生育不能 ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省尖峰嶺国家森林公園 (新種) Penicillium soliforme L. Cai, Houbraken & X.Z. Jiang 語源…太陽の形の(CREA培地のリバースの様子から) 【よく似た種との区別】 Penicillium pulvillorum 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくスペイン、イギリスなどに分布する 本種と異なりライムギなどから分離される 本種と異なり分生子表面が粗面ではなく平滑~微細な粗面 ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省万寧市 (新種) Penicillium spinuliferum L. Cai & X.Z. Jiang 語源…小刺を有する(分生子表面の性状から) 【よく似た種との区別】 Penicillium laevigatum 中国に分布する 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種よりCYA30°Cにおける生長が遅い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium araracuarense ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくコロンビアなどに分布する 本種と異なり葉のリターなどから分離される 本種と異なり分生子柄が単輪生ではなく二輪生 本種よりCYA25°CおよびYES25°Cにおける生長が速い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium wotroi ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくコロンビアなどに分布する 本種と異なり葉のリターなどから分離される 本種と異なり分生子柄が単輪生ではなく二輪生および三輪生 本種よりCYA25°CおよびYES25°Cにおける生長が速い ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省吊羅山 (新種) Penicillium viridissimum L. Cai & X.Z. Jiang 語源…最も緑色の(分生子の色から) 【よく似た種との区別】 Penicillium amphipolaria 土壌菌である ITS、BenA、CaM、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくイギリスなどに分布する 本種と異なり中国ではなく南極などに分布する 本種と異なり分生子柄が単輪生および三輪生なのではなく二輪生および散開状 本種と異なりCREA培地で酸産生を示す 本種よりCYA37°Cにおける生長が遅い 本種よりCYA25°CおよびYES25°Cにおける生長が速い 本種と異なりCYA37°Cで生育可能 ITS、BenA、CaM、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省 (新種) Penicillium yunnanense L. Cai & X.Z. Jiang 語源…雲南産の 【よく似た種との区別】 Penicillium raperi 土壌菌である ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくイギリスなどに分布する 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく微細な粗面 本種と異なりCYA25°Cでのリバースの色が淡橙色ではなく淡オリーブ色~濃オリーブ色 本種と異なりCYA37°Cで生育可能 ITS、BenA、CaM、RPB2、およびITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される