2019年8月11日 (仮訳)Russula swatica:パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州のスワート・バレーに産し、分子生物学的、光学顕微鏡的、走査型電子顕微鏡的解析に基づき記載された新種 Sarwar, S. et al., 2019. Russula swatica : A new species of Russula based on molecular, light microscopy, and scanning electron microscopy analyses from Swat Valley of Khyber Pakhtunkhwa province of Pakistan. Microscopy Research and Technique. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/jemt.23335 [Accessed August 11, 2019] 【R3-06485】2019/8/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州のスワート地区においてモミ属植物の樹下に生じた菌を検討し、Russula swaticaとして新種記載した。 本種は傘が類白色~クリーム色~灰色で襞が傷つくと褐変し、担子胞子が球形~類球形で部分的あるいは不完全な装飾を有することなどで特徴づけられた。 本種と近縁種との形質比較表を掲載した。 Pakistan, KPK province, Swat District, Miandam (新種) Russula swatica Sarwar & Hanif 語源…スワートの 【よく似た種との区別】 Russula atroglauca 柄の長さの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり針葉樹林ではなく広葉樹林および針葉樹林の両方に発生する 本種と異なり傘が類白色~クリーム色~灰色ではなく淡緑色~暗緑色 本種と異なり傘が幼時凸形で成熟時漏斗形なのではなく半球形~平ら 本種と異なり襞が帯クリーム色ではなくクリーム色で成熟時黄褐色 本種と異なり襞が上生~やや垂生ではなく垂生する 本種と異なり柄が円筒形ではなく円筒形で基部が先細りになる 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子の装飾が部分的または不完全ではなく疣状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula sikkimensis モミ林に発生する 本種と異なり傘が類白色~クリーム色~灰色ではなく赤色~褐色 本種と異なり傘が幼時凸形で成熟時漏斗形なのではなく扁平凸形~広く窪む 本種と異なり襞が帯クリーム色ではなく帯黄白色 本種と異なり襞が傷つくと緩やかに淡褐色に変色するのではなく傷ついても変色しない 本種より柄が長い 本種と異なり柄が頂部にかけて類白色、基部にかけて淡褐色なのではなく白色 本種と異なり柄が円筒形ではなく塊茎状で基部が円錐形 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく球形~広楕円形 Russula faustiana 襞が叉状分岐することがある 柄が円筒形 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなく地中海地域などに分布する 本種と異なり傘が類白色~クリーム色~灰色ではなく類白色~帯クリーム色で帯緑色の陰影を帯びる 本種と異なり傘が幼時凸形で成熟時漏斗形なのではなく凸形、扁平 本種と異なり襞が帯クリーム色ではなくクリーム色 本種と異なり襞が上生~やや垂生ではなく直生する 本種より柄が長い 本種と異なり柄が頂部にかけて類白色、基部にかけて淡褐色なのではなく全体が白色 本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される