2020年1月27日 (仮訳)オーストラリア、バス海峡の両岸に産した新種Basidioradulum mayiおよびB. tasmanicum Wang, X-W., Jiang, J-H. & Zhou, L-W. 2020. Basidioradulum mayi and B. tasmanicum spp. nov. (Hymenochaetales, Basidiomycota) from both sides of Bass Strait, Australia. Scientific Reports. Available at: https://www.nature.com/articles/s41598-019-57061-y [Accessed January 27, 2020] 【R3-06993】2020/1/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Basidioradulum属がXylodon属のシノニムではなく、独自の系統を形成することを確かめた。 オーストラリアからBasidioradulum mayiおよびB. tasmanicumの2新種を記載した。 前者はシスチジアを欠き、後者は担子胞子が類球形~楕円形でシスチジアが頭状、菌糸が結晶に覆われることなどで特徴づけられたが、両種はITS領域の塩基配列がほぼ同一であった。 Australia, Victoria, Yarra Ranges National Park, Cora Lynn Falls (新種) Basidioradulum mayi Xue W. Wang & L.W. Zhou 語源…オーストラリアの菌学者、Tom May博士に献名 【よく似た種との区別】 Basidioradulum radula(ウロコオクバタケ) 子実層面の表面性状が類似している 担子器が棍棒形~類棍棒形 担子胞子が僅かにソーセージ形~円筒形 nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなく中国、韓国、米国などに分布する 本種より子実層面がずっと針状である 本種と異なりシスチジアを有する nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Basidioradulum tasmanicum オーストラリアに分布する nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子が僅かにソーセージ形~円筒形ではなく類球形~楕円形 本種と異なりシスチジアを有する 本種と異なり菌糸が結晶に覆われるという特徴を欠く Australia, Tasmania, Sandspit Forest, Wielangta Rainforest Reserve (新種) Basidioradulum tasmanicum Xue W. Wang & L.W. Zhou 語源…タスマニアの 【よく似た種との区別】 Basidioradulum radula(ウロコオクバタケ) nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなく中国、韓国、米国などに分布する 本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形でない 本種と異なりシスチジアが頭状でない 本種と異なり菌糸が結晶に覆われるという特徴を欠く nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Basidioradulum mayi オーストラリアに分布する nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形ではなく僅かにソーセージ形~円筒形 本種と異なりシスチジアを欠く 本種と異なり菌糸が結晶に覆われるという特徴を欠く