2020年8月23日 (仮訳)インドにおいてCinnamomum tamalaの果実にゴールを引き起こすClinoconidium lauracearumの系統分類学的解析 Singh, A. et al., 2020. Taxonomic and phylogenetic analysis of Clinoconidium lauracearum (Cryptobasidiaceae) producing galls on fruits of Cinnamomum tamala (Lauraceae) in India. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.450.1.5 [Accessed August 23, 2020] 【R3-07619】2020/8/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド、ウッタラーカンド州においてCinnamomum tamalaの果実にゴールを引き起こした菌を検討し、Clinoconidium lauracearumとして新種記載した。 本種はClinoconidium属とDrepanoconis属の両方の特徴を有していたが、形態的・系統的に既知種と区別された。 Clinoconidium属がDrepanoconis属に含まれるべきであることを指摘したが、提案を確実にするためにはより多くの種の形態学的・系統学的検討が必要とした。 India, Uttarakhand: Paunthi of district Rudraprayag (新種) Clinoconidium lauracearum A. Singh, M.C. Nautiyal, A.K. Gautam, P.N. Singh & S.K. Singh 語源…クスノキ科の 【よく似た種との区別】 Drepanoconis larviformis 同じクスノキ科植物を宿主とする 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なりインドではなくブラジルなどに分布する 本種と異なりニッケイ属ではなくNectandra属植物などを宿主とする 本種と異なり担子器が円筒形~直線状ではなく棍棒形、円筒形 本種と異なり担子器が1-5胞子性ではなく2胞子性 本種と異なり担子胞子が円筒形、楕円形、棍棒形、洋梨形、角形、稀にV形またはY形なのではなく典型的には鎌形~馬蹄形 Drepanoconis nesodaphnes 同じクスノキ科植物を宿主とする 担子胞子の長さの範囲が重なる 本種と異なりインドではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりニッケイ属ではなくNesodaphne属植物などを宿主とする 本種と異なり担子胞子が円筒形、楕円形、棍棒形、洋梨形、角形、稀にV形またはY形なのではなく洋梨形または長楕円形 Clinoconidium cinnamomi アジアに分布する 同じニッケイ属植物を宿主とする nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなく中国などに分布する 本種より担子器の幅が広い 本種と異なり担子器が円筒形~直線状ではなく棍棒形 本種と異なり担子器が1-5胞子性ではなく5-8胞子性 本種より担子胞子の最大サイズが小さい 本種と異なり担子胞子が円筒形、楕円形、棍棒形、洋梨形、角形、稀にV形またはY形なのではなく楕円形、長楕円形、直線状 nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Clinoconidium onumae アジアに分布する 同じニッケイ属植物を宿主とする nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなく日本などに分布する 本種より担子器の幅が広い 本種と異なり担子器が円筒形~直線状ではなく棍棒形 本種より担子胞子の最大サイズが小さい 本種と異なり担子胞子が円筒形、楕円形、棍棒形、洋梨形、角形、稀にV形またはY形なのではなく楕円形 nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される