2020年10月23日 (仮訳)タイにおいて腐朽したタケに生じた材生息菌の新種、Distoseptispora hydei Monkai, J. et al., 2020. Distoseptispora hydei sp. nov. (Distoseptisporaceae), a novel lignicolous fungus on decaying bamboo in Thailand. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.459.2.1 [Accessed October 23, 2020] 【R3-07803】2020/10/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、ピッサヌローク県において腐朽したタケに生じた菌を検討し、Distoseptispora hydeiとして新種記載した。 本種は分生子が倒洋梨形~紡錘形で7-9つの異隔壁を有し、先端周辺が無色ゼラチン質の鞘に包まれることなどで特徴づけられた。 Distoseptispora属菌の形態形質、生息環境、および宿主の一覧表を作成した。 Thailand, Phitsanulok Province, Amphoe Nakhon Thai, Tambon Huai Hia (新種) Distoseptispora hydei Monkai & Phookamsak 語源…Kevin D. Hyde氏に献名(65歳の誕生日の記念) 【よく似た種との区別】 Distoseptispora appendiculata 分生子の先端周辺がゼラチン質の鞘に包まれる nrLSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり陸上生ではなく淡水生である 本種と異なりタケの枯稈ではなく材に生じる 本種より分生子柄が短い 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が帯オリーブ色~褐色ではなく帯オリーブ色または暗褐色 本種と異なり分生子が倒洋梨形~紡錘形ではなく倒棍棒形 本種と異なり分生子の異隔壁数が7-9ではなく13-17 nrLSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Distoseptispora rostrata nrLSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり陸上生ではなく淡水生である 本種と異なりタケの枯稈ではなく材に生じる 本種より分生子柄が短い 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子が帯オリーブ色~褐色ではなく帯オリーブ色~淡褐色 本種と異なり分生子が倒洋梨形~紡錘形ではなく倒棍棒形または槍形、嘴状 本種と異なり分生子の異隔壁数が7-9ではなく(15–)18–23 nrLSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Distoseptispora obpyriformis 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子が倒洋梨形 nrLSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり陸上生ではなく淡水生である 本種と異なりタケの枯稈ではなく材に生じる 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が帯オリーブ色~褐色ではなく帯オリーブ色~淡褐色または暗褐色 本種と異なり分生子の異隔壁数が7-9ではなく9-11 nrLSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Distoseptispora bambusae タケに生じる 陸上生である 分生子が帯オリーブ色~褐色 nrLSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が倒洋梨形~紡錘形ではなく倒棍棒形 本種と異なり分生子の異隔壁数が7-9ではなく5-10 nrLSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される