2020年10月31日 (仮訳)台湾産分節胞子嚢形成性菌 (10):Syncephalis属の新種および新産種 Liu, C-J. & Ho, H-M. 2020. The merosporangiferous fungi from Taiwan (X): A new species and new record of Syncephalis. Fungal Science. Available at: http://mycology.sinica.edu.tw/TaiwanMycoSoc/FungalScience/FS35(1)001-007.pdf [Accessed October 31, 2020] 【R3-07825】2020/10/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 台湾において土壌から分離されたクサレケカビ属寄生菌を検討し、Syncephalis collarisとして新種記載した。 本種は球形の頂嚢の下に、本属菌としては唯一となる襟状の構造を形成することなどで特徴づけられた。 また、台湾新産種として、ネズミの糞に発生したケカビ属寄生菌のS. intermediaを報告した。 台湾新北市土城区和平路 (新種) Syncephalis collaris H. M. Ho, C. J. Liu & G. L. Benny 語源…襟の(頂嚢の下に形成する構造から) 【よく似た種との区別】 Syncephalis bispora 頂嚢が球形 分節胞子嚢柄が直立する 分節胞子嚢柄が分枝しない 分節胞子嚢が多胞子性 分節胞子嚢が分枝しない 本種より分節胞子嚢柄が長い 本種より頂嚢のサイズが大きい 本種と異なり頂嚢下部に襟状構造を有するという特徴を欠く 本種と異なり分節胞子嚢が2胞子性 Syncephalis parvula 台湾に分布する 頂嚢が球形 分節胞子嚢柄が直立する 分節胞子嚢柄が直線状で分枝しない 分節胞子嚢が多胞子性 分節胞子嚢が分枝しない 本種より分節胞子嚢柄が短い 本種より頂嚢のサイズが小さい 本種と異なり頂嚢下部に襟状構造を有するという特徴を欠く 本種と異なり分節胞子嚢が2-4胞子性 Syncephalis sphaerica 台湾に分布する 頂嚢が球形 分節胞子嚢柄が直立する 分節胞子嚢柄が直線状で分枝しない 分節胞子嚢が多胞子性 分節胞子嚢が分枝しない 本種と異なり頂嚢下部に襟状構造を有するという特徴を欠く 本種より分節胞子嚢柄が長い 本種より頂嚢の幅が広い 本種と異なり頂嚢表面に分節胞子の脱離後に顕著な疣が残る (台湾新産種) Syncephalis intermedia Tiegh. 【よく似た種との区別】 Syncephalis asymmetrica 分節胞子嚢柄が直線状 分節胞子嚢がV字形に枝分かれする 分節胞子嚢の基部の細胞が心形 本種より分節胞子嚢柄が長い 本種と異なり分節胞子嚢が最大12胞子性ではなく最大7胞子性 Syncephalis cordata 分節胞子嚢柄が直線状 分節胞子嚢がV字形に枝分かれする 分節胞子嚢の基部の細胞が心形 本種より胞子嚢柄が長い 本種より分節胞子嚢のサイズが小さい Syncephalis formosana 台湾に分布する 分節胞子嚢柄が直線状 頂嚢頂部が凸形 分節胞子嚢が頂嚢の上部全体に生じる 分節胞子嚢がV字形に枝分かれする 分節胞子嚢の基部の細胞が心形 分節胞子が円筒形 本種より分節胞子嚢柄が長い 本種と異なり分節胞子嚢が5-8胞子性ではなく4-5胞子性 本種より分節胞子のサイズが大きい Syncephalis ramosa 分節胞子嚢柄が直線状 分節胞子嚢がV字形に枝分かれする 分節胞子嚢の基部の細胞が心形 本種と異なり分節胞子のサイズに変異がある 本種と異なり分節胞子の形状に変異がある