(仮訳)南アフリカ産のProtea infructescences花序に寄生するダニから分離されたOphiostoma gemellusおよびSporothrix variecibatus
Roets, F. et al., 2008. Ophiostoma gemellus and Sporothrix variecibatus from mites infesting Protea infructescences in South Africa. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/07-181R [Accessed April 15, 2021] 【R3-08323】2021/4/15投稿

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3行まとめ

南アフリカにおいてProtea infructescences花序に生息するダニから分離された2種の菌を検討し、Ophiostoma gemellusおよびSporothrix variecibatusとして新種記載した。
前者はO. palmiculminatumの姉妹群であったが、形態形質のほか宿主種、シクロヘキシミド耐性などが異なっていた。
Protea属関連の本属菌の追加の発見により、ダニがOphiostoma属菌のベクターであることが一層示唆された。
South Africa, Gauteng Province, Walter Sisulu National Botanical Garden

(新種)

Ophiostoma gemellus Roets, Z.W. de Beer & Crous
語源…双子の(姉妹種のOphiostoma palmiculminatumに類似することから)
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【よく似た種との区別】
Ophiostoma palmiculminatum
南アフリカに分布する
同じProtea属植物に生じる
ITS+β-チューブリンおよび拡張β-チューブリンデータセットに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりProtea caffraではなくP. repensに特異的である
本種より子嚢果基部の幅が狭い
本種より子嚢果頸部が長い
本種より子嚢果頸部の幅が狭い
本種より孔口毛が短い
本種より分生子形成細胞の小歯状突起が短い
本種と異なり分生子が主に棍棒形~強く屈曲するC字形ではなく棍棒形
本種とシクロヘキシミド耐性が顕著に異なる
拡張β-チューブリンデータセットに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
South Africa, Western Cape Province, Stellenbosch, Jan S. Marais Park

(新種)

Sporothrix variecibatus Roets, Z.W. de Beer & Crous
語源…多様な食物の(宿主範囲が広いことから)
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【よく似た種との区別】
Ophiostoma aurorae
南アフリカに分布する
アナモルフの形態が類似している
ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりProtea属およびユーカリ属ではなくマツ属植物などに生じる
本種と異なりダニではなく針葉樹のキクイムシと関係を持つ
本種より分生子のサイズが大きい
ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される