2021年5月1日 (仮訳)ベナン産のPhylloporia属新種および1新産種 Olou, BA., Yorou, NS. & Langer, E. 2021. New species and a new record of Phylloporia from Benin. Scientific Reports. Available at: https://www.nature.com/articles/s41598-021-88323-3.pdf [Accessed May 1, 2021] 【R3-08371】2021/5/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベナンの熱帯林で採集されたPhylloporia属菌を再検討した。 そのうち、広葉樹の枯れ木に生じ、子実体が一年生で重生し、肉が2層からなり、担子胞子が類球形~楕円形でシスチジオールを有し、2菌糸型であった種をP. beninensisとして新種記載した。 また、従来ガボンのみから知られていたP. littoralisをベナン新産種として報告した。 Benin, Borgou province, Woodlands of Okpara/Parakou (新種) Phylloporia beninensis Olou & Langer 語源…ベナン産の 【よく似た種との区別】 Phylloporia rattanicola 枯木に生じる 子実体が重生する 子実体が傘状 傘表面がビロード状 肉が2層からなり黒色の線で区切られる シスチジオールを有する 菌糸構成が2菌糸型 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードA[ITS+nrLSU]に含まれる) 本種と異なりベナンではなく中国などに分布する 本種と異なり広葉樹ではなくトウのみに生じる 本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子がシアノフィリックである ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia minutipora アフリカに分布する 子実体が一年生 子実体が無柄 傘表面がビロード状 肉が2層からなる 菌糸構成が2菌糸型 ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードA[ITS+nrLSU]に含まれる) 本種と異なりベナンではなくコンゴ民主共和国、中国などに分布する 本種と異なり枯れ木ではなく主に生きた樹木に生じる 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体が無柄ではなく有柄 本種より孔口のサイズがずっと小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりシスチジオールを有するのではなく欠く ITS+nrLSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia inonotoides アフリカに分布する 子実体が一年生 子実体が無柄 孔口面に光沢を欠く シスチジオールを有する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり孔口が円形~角形ではなく湾曲状~類迷路状 本種と異なりシスチジオールの形状が多様なのではなく紡錘状 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (ベナン新産種) Phylloporia littoralis Decock & Yombiyeni