2021年7月2日 (仮訳)イギリス産の石灰岩のスペシャリスト、Lecidea lichenicola auct.がリキナ綱の新属であることが明らかになった Díaz-Escandón, D. et al., 2021. The British chalk specialist Lecidea lichenicola auct. revealed as a new genus of Lichinomycetes. Fungal Biology. Available at: https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S1878614621000143 [Accessed July 2, 2021] 【R3-08558】2021/7/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Lecidea lichenicolaの学名が誤適用されてきたイギリス産の不明な地衣を再検討し、本種に対して新属Watsoniomycesを提唱した。 本種がLecidea属に近縁でないことは古くから知られていたが、分子系統解析の結果からリキナ綱に位置付けられることが強く支持され、同綱における岩石内生地衣の報告は初となった。 本種のネオタイプ標本を指定した。 Buckinghamshire, Cliveden, Cliveden Gardens, UK (新組み合わせ) Watsoniomyces obsoletus (Nyl.) D. Hawksw., M. Powell & T. Sprib. 旧名:Lecidea obsoleta Nyl. 語源…(属名)イギリスの教師、Walter Watson氏に献名 ※本種のネオタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Trapelia coarctata 形態的に類似している(この種の小型のものと考えられていたことがある) 子実層に色素を欠く 子実層がK/I+で弱い青色 子実下層に色素を欠く 本種と子嚢の形態がインクビネガー処理後に異なる Trapelia glebulosa 形態的に類似している(本種と同定されたことがある) 子嚢の形態がインクビネガー処理後に非常に類似している