2021年8月8日 (仮訳)中国産のミカンナガカキカイガラムシを宿主とする新種の昆虫病原菌の系統分類学に関する洞察 Xu, X-L. et al., 2021. Insight into the Systematics of Novel Entomopathogenic Fungi Associated with Armored Scale Insect, Kuwanaspis howardi (Hemiptera: Diaspididae) in China. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/7/8/628 [Accessed August 8, 2021] 【R3-08670】2021/8/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国四川省においてマダケ属およびメダケ属のタケに生じたミカンナガカキカイガラムシの昆虫病原菌3種を検討した。 そのうちPodonectria kuwanaspidisとMicrocera kuwanaspidisの2新種を記載した。 残りの1種をP. novae-zelandiaeと同定した。 中国四川省雅安市蘆山県 (新種) Podonectria kuwanaspidis X.L. Xu & C.L. Yang 語源…Kuwanaspis属の 【よく似た種との区別】 Podonectria novae-zelandiae 中国に分布する 同じミカンナガカキカイガラムシを宿主とする ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より子嚢殻の毛が長い 本種より子嚢殻の毛が薄壁 ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国四川省雅安市蘆山県 (新種) Microcera kuwanaspidis X.L. Xu & C.L. Yang 語源…Kuwanaspis属の 【よく似た種との区別】 Microcera coccophila 同じカイガラムシ類を宿主とする 大分生子のサイズが類似している ITS+nrLSU+tef1-α+rpb1+rpb2+acl1+act+tub2+cmdA+his3に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタケではなく柑橘類のカイガラムシを宿主とする 本種と異なりスポロドキアが単生するのではなく通常集まりをなす 本種と異なりスポロドキアの縁部に子嚢殻を伴わないのではなく伴う 本種と異なり大分生子の隔壁数が3-8ではなく7-9 ITS+nrLSU+tef1-α+rpb1+rpb2+acl1+act+tub2+cmdA+his3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Podonectria novae-zelandiae Dingley 【よく似た種との区別】 Podonectria kuwanaspidis 中国に分布する 同じミカンナガカキカイガラムシを宿主とする ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢殻の毛が短い 本種より子嚢殻の毛が厚壁 ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される