2022年3月24日 （仮訳）中国、チベット産の冬虫夏草に関連する新種Pochonia cordycepisociata Huang, H. et al., 2015. Pochonia cordycepisociata, a new species associated with Chinese cordyceps in Tibet, China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.208.4.3 [Accessed March 24, 2022] 【R3-09354】2022/3/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国、チベット自治区においてシネンシストウチュウカソウの菌核から分離された菌を検討し、Pochonia cordycepisociataとして新種記載した。 本種はフィアライドの形状が細長く、分生子が球形～楕円形で、網状厚壁胞子を欠き、培地中の菌糸が密に凝集することなどで特徴づけられた。 本種と類縁菌との形態比較表を掲載した。 中国チベット自治区ニンティ市米林県 （新種） Pochonia cordycepisociata H. Huang, M. Wang & L Cai 語源…Cordyceps属に関連する 【よく似た種との区別】 Pochonia boninensis 東アジアに分布する 分生子柄の形態が類似している 網状厚壁胞子を欠く 本種と異なり中国ではなく日本などに分布する 本種と異なりOphiocordyceps属菌ではなく土壌などから分離される 本種よりフィアライドが短い 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が球形、楕円形～紡錘形ではなく類球形～楕円形 本種と異なり菌糸が密に凝集するという特徴を欠く 本種と異なり生育適温が15-20°Cではなく25°C ITS+nrSSU+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（クレードIではなくIIに含まれる） Pochonia globispora 分生子柄の形態が類似している 網状厚壁胞子を欠く 本種と異なり中国ではなくオランダなどに分布する 本種と異なりOphiocordyceps属菌ではなく植物の根などから分離される 本種よりフィアライドが短い 本種と異なりフィアライドの形状が細長いという特徴を欠く 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子が球形、楕円形～紡錘形ではなく球形～類球形 本種と異なり生育適温が15-20°Cではなく25°C 本種よりコロニーの生長が遅い ITS+nrSSU+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（クレードIではなくIIに含まれる）