2022年11月30日 (仮訳)中国東部産の新種Inonotus griseus Zhou, L-W. & Wang, X-Y. 2015. Inonotus griseus sp. nov. from eastern China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2015/00000130/00000003/art00011 [Accessed November 30, 2022] 【R3-10107】2022/11/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国安徽省で採集された菌を検討し、Inonotus griseusとして新種記載した。 本種は子実体が一年生で背着生、孔口面が灰色で亀裂状、担子胞子が無色楕円形で僅かに厚壁、子実層剛毛が錐形~便腹形、1菌糸型であることなどで特徴づけられた。 本種はITS領域の分子系統解析でInonotus属コアクレードに含まれた。 中国安徽省黄山市祁門県牯牛降国家級自然保護区 (新種) Inonotus griseus L.W. Zhou 語源…灰色の(孔口面の色から) 【よく似た種との区別】 Inonotus chihshanyenus 子実体が背着生 子実層剛毛を有する 菌糸状剛毛を有する 菌糸構成が1菌糸型 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より子実層剛毛が長い Inonotus magnisetus 中国に分布する 子実体が背着生 孔口のサイズが類似している 子実層剛毛を有する 菌糸状剛毛を有する 菌糸構成が1菌糸型 本種より担子胞子のサイズがずっと小さい 本種と異なり担子胞子が無色ではなく有色 Inonotus micantissimus 子実体が背着生 孔口のサイズが類似している 子実層剛毛を有する 菌糸状剛毛を有する 菌糸構成が1菌糸型 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じInonotus属コアクレードに含まれる) 本種と異なり中国ではなく熱帯アメリカなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が無色ではなく有色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inonotus perchocolatus 子実体が背着生 子実層剛毛を有する 菌糸状剛毛を有する 菌糸構成が1菌糸型 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい Inonotus obliquus(カバノアナタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じInonotus属コアクレードに含まれる) 本種と異なり孔口面が灰色ではなく暗い帯赤褐色 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が無色ではなく無色~帯褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される