2022年12月12日 (仮訳)ウスニン酸を含むDimelaena属の種の再検討により中国産の1新種および1新組み合わせが明らかになった Ai, M. et al., 2022. Revision of Dimelaena Norman (Caliciaceae, Ascomycota) species containing usnic acid reveals a new species and a new combination from China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.574.4.1 [Accessed December 12, 2022] 【R3-10141】2022/12/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国のチベット高原で採集された、葉縁の裂片が扁平で子器が固着し、ウスニン酸を含むことなどで特徴づけられた地衣をDimelaena tibeticaとして新種記載した。 また、タイプロカリティ由来の新鮮な標本に基づき、新組み合わせD. altissimaをD. oreinaから分離して提唱した。 ウスニン酸を含むDimelaena属地衣の検索表を掲載した。 中国青海省西寧市湟源県 (新種) Dimelaena tibetica M. Ai & Xin Y. Wang 語源…チベットの 【よく似た種との区別】 Dimelaena altissima 中国に分布する 葉縁の裂片が基質に密着する 葉縁の裂片が扁平である 粉子器が稀である 地衣成分としてウスニン酸を含み、スチクチン酸、ヒポスチクチン酸、”menegazziaic acid”、コンスチクチン酸、ヒポコンスチクチン酸を含むことがある ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器が固着するのではなく内在する 本種と異なり子器縁部が明瞭ではなく不明瞭または欠く 本種と異なり地衣体上面が帯灰黄色ではなく帯黄緑色 本種と異なり地衣体に粉霜を伴うのではなく欠く 本種と異なり地衣成分としてレカノール酸を含むことがある ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dimelaena oreina 中国に分布する 地衣成分としてウスニン酸を含み、スチクチン酸を含むことがある ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米、南米、ヨーロッパ、南アフリカなどに分布する 本種と異なり地衣体の小区画縁部が稀に暗色なのではなく通常暗色 本種と異なり葉縁の裂片が基質に密着するのではなく緩く付着する 本種と異なり葉縁の裂片が扁平ではなく凸形 本種と異なり粉子器が稀ではなく豊富である 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含み、レカノール酸を含むことがある 本種と異なり地衣成分としてヒポスチクチン酸、ノルスチクチン酸などを含まない ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Dimelaena altissima (H. Magn.) M. Ai & Xin Y. Wang 旧名:Rinodina altissima H. Magnusson 【よく似た種との区別】 Dimelaena tibetica 中国に分布する 葉縁の裂片が基質に密着する 葉縁の裂片が扁平である 粉子器が稀である 地衣成分としてウスニン酸を含み、スチクチン酸、ヒポスチクチン酸、”menegazziaic acid”、コンスチクチン酸、ヒポコンスチクチン酸を含むことがある ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器が内在するのではなく固着する 本種と異なり子器縁部が不明瞭または欠くのではなく明瞭 本種と異なり地衣体上面が帯黄緑色ではなく帯灰黄色 本種と異なり地衣体に粉霜を欠くのではなく伴う 本種と異なり地衣成分としてレカノール酸を含むことがない ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dimelaena oreina 中国に分布する 地衣成分としてウスニン酸を含み、スチクチン酸、ジロホール酸を含むことがある ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米、南米、ヨーロッパ、南アフリカなどに分布する 本種と異なり地衣体の小区画縁部が稀に暗色なのではなく通常暗色 本種と異なり葉縁の裂片が基質に密着するのではなく緩く付着する 本種と異なり葉縁の裂片が扁平ではなく凸形 本種と異なり粉子器が稀ではなく豊富である 本種と異なり地衣成分としてヒポスチクチン酸などを含まない ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Dimelaena oreina (Ach.) Norman 【よく似た種との区別】 Dimelaena altissima 中国に分布する 地衣成分としてウスニン酸を含み、スチクチン酸、ジロホール酸を含むことがある ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米、南米、ヨーロッパ、南アフリカなどに分布しない 本種と異なり地衣体の小区画縁部が通常暗色なのではなく稀に暗色 本種と異なり葉縁の裂片が基質に緩く付着するのではなく密着する 本種と異なり葉縁の裂片が凸形ではなく扁平 本種と異なり粉子器が豊富ではなく稀である 本種と異なり地衣成分としてヒポスチクチン酸などを含む ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dimelaena tibetica 中国に分布する 地衣成分としてウスニン酸を含み、スチクチン酸を含むことがある ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米、南米、ヨーロッパ、南アフリカなどに分布しない 本種と異なり地衣体の小区画縁部が通常暗色なのではなく稀に暗色 本種と異なり葉縁の裂片が基質に緩く付着するのではなく密着する 本種と異なり葉縁の裂片が凸形ではなく扁平 本種と異なり粉子器が豊富ではなく稀である 本種と異なり地衣成分としてヒポスチクチン酸、ノルスチクチン酸などを含む 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含み、レカノール酸を含むことがない ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される