2022年11月11日 (仮訳)中国雲南省産の新種Phallus aureus Tong, L. et al., 2022. Phallus aureus sp. nov. (Phallaceae, Basidiomycota) from Yunnan Province, China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.567.1.5 [Accessed November 11, 2022] 【R3-10048】2022/11/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省においてPhallus属菌の多様性を調査し、1種をPhallus aureusとして新種記載した。 本種は幼時倒卵形で表面が皺状、小鱗片状であり、偽柄が帯黄色、上部にかけて淡黄色になることなどで特徴づけられた。 本種は系統的に近縁な種とは菌網を有する点などで異なり、同じく有色の菌網を有する種とは菌網の位置や偽柄の色、つぼの色などが異なっていた。 中国雲南省昭通市彝良県小草壩郷 (新種) Phallus aureus S.M. Tang & S.H. Li 語源…金色の(菌網の色から) 【よく似た種との区別】 Phallus rubicundus ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり菌網を有するのではなく欠く 本種と異なりつぼが灰色ではなく白色 本種と異なりつぼ表面が平滑 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus campanulatus ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり菌網を有するのではなく欠く 本種と異なり托の縁部が明瞭な歯車状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus rugulosus(キツネノタイマツ) 中国に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり偽柄が帯黄色ではなく淡赤色~赤色 本種と異なりつぼが灰色ではなく白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus cinnabarinus 形態的に類似している(混同のおそれがある) 菌網が有色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり偽柄が帯黄色ではなく白色~クリーム白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus flavidus 形態的に類似している(混同のおそれがある) 菌網が有色 本種と異なり森林ではなく草地などに生息する 本種と異なり中国ではなくアフリカなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なりつぼが灰色ではなく淡灰色 Phallus haitangensis 中国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 菌網が有色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイギリスにおける分布が知られている 本種と異なり偽柄が帯黄色ではなく白色~クリーム白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus luteus 中国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 菌網が有色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本における分布が知られている 本種と異なり偽柄が帯黄色ではなく白色~クリーム白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus lutescens 形態的に類似している(混同のおそれがある) 菌網が有色 本種と異なり偽柄が帯黄色ではなく白色~クリーム白色 Phallus multicolor 形態的に類似している(混同のおそれがある) 菌網が有色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり菌網が偽柄の半分未満までしか垂れ下がらない 本種と異なり菌網がレモン色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus nanchangensis 形態的に類似している(混同のおそれがある) 菌網が有色 本種より菌網が短い 本種と異なりつぼが灰色ではなく白色、帯赤色~淡赤色