2023年6月26日 (仮訳)形態形質および分子系統解析により証拠付けられた新種、Szczepkamyces quercicola Zhou, M., Dai, Y-C., & Yuan, Y. 2022. Szczepkamyces quercicola sp. nov. (Polyporales, Basidiomycota) evidenced by morphological characters and molecular phylogeny. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.571.2.7 [Accessed June 26, 2023] 【R3-10731】2023/6/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省においてQuercus apuifolloidesに発生した白色腐朽菌の一種を検討し、Szczepkamyces quercicolaとして新種記載した。 本種は子実体が一年生で背着生、子実体が帯黄色、孔口が大型、2菌糸型で生殖菌糸にクランプを有し、骨格菌糸が非デキストリノイドであることなどで特徴づけられた。 本種の記載に伴ってSzczepkamyces属に新たな定義を与えた。 中国雲南省デチェン・チベット族自治州徳欽県梅里雪山地質公園明永 (新種) Szczepkamyces quercicola Y.C. Dai, Yuan Yuan & Meng Zhou 語源…コナラ属に生息する 【よく似た種との区別】 Szczepkamyces campestris 中国に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり”pseudocarp”を欠くのではなく有する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり樹枝状糸状体を有するのではなく欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Megasporoporia spp. 子実体が背着生 孔口が大型 子実層に四面体または多面体の結晶を豊富に含む 担子胞子が大型 担子胞子が円筒形 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸にクランプを有する 骨格菌糸が二叉分岐する 樹枝状糸状体が孔壁縁部に位置する 管孔実質に四面体または多面体の結晶を豊富に含む ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Megasporia tropica 中国に分布する 孔口のサイズの範囲が重なる 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり樹枝状糸状体を有するのではなく欠く 本種と異なり骨格菌糸が非デキストリノイドではなく強いデキストリノイド Megasporia anoectopora 孔口のサイズが類似している 担子胞子の長さが類似している 骨格菌糸が非デキストリノイド 本種と異なり中国ではなく熱帯アメリカなどに分布する 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり樹枝状糸状体を有するのではなく欠く 本種と異なり結晶を有するのではなく欠く Mariorajchenbergia hubeiensis 中国に分布する 孔口のサイズが類似している 骨格菌糸が非デキストリノイド ハイファルペグを欠く 樹枝状糸状体を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される