2023年7月7日 (仮訳)フロリダ産の帯黄色で魚臭いRussula属の新種Russula ochrifloridana、およびそのR. grundiiとの比較 Adamčík, S., Mitchell, D. & Buyck, B. 2010. Russula ochrifloridana sp. nov., a new yellowish fishy Russula from Florida and its comparison with R. grundii. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://sciencepress.mnhn.fr/sites/default/files/articles/pdf/cryptogamie-mycologie2010v31f4a2.pdf [Accessed July 7, 2023] 【R3-10762】2023/7/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国フロリダ州で採集された菌を検討し、Russula ochrifloridanaとして新種記載した。 本種と同じく米国に産し、帯黄色で生臭いR. grundiiとの比較を行い、異なる形質を表にまとめた。 両種は傘が黄色を帯び、担子胞子の装飾が乏しく、傘表皮菌糸の末端細胞の形態が類似していた。 United States, Florida, Gulf Co., St. Joseph Preserve on Cape San Blas (新種) Russula ochrifloridana Buyck & Adamčík 語源…黄褐色のフロリダの 【よく似た種との区別】 Russula grundii 米国に分布する 同じブナ科植物と関係を持つ 傘が黄色を帯びる 担子胞子の装飾の丈が低く類似している 傘表皮の末端菌糸の形態がいくぶん類似している 本種と異なり傘が中央部で帯褐黄色、縁部がほぼ白色なのではなく中央部がより暗色で縁部が淡黄色 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種より傘縁部付近の菌糸の末端細胞が長い 本種より傘縁部付近の菌糸の末端細胞の幅が狭い 本種より傘シスチジアの末端細胞が長い 本種と異なり傘シスチジアがほとんどの場合2またはそれ以上の細胞からなるのではなくほとんどの場合1細胞からなる Russula levyana 米国に分布する 同じ3針葉マツ類を宿主とする 顕微鏡的形態が非常に類似している 本種と異なり傘が通常赤色だが時に顕著に退色する 本種より担子胞子の装飾の丈が高い 本種より担子胞子の装飾の間隔が広い 本種より傘縁部付近の菌糸末端細胞が分枝しない 本種より傘縁部付近の菌糸末端細胞の隔壁が少ない (その他掲載種) Russula grundii Thiers 【よく似た種との区別】 Russula ochrifloridana 米国に分布する 同じブナ科植物と関係を持つ 傘が黄色を帯びる 担子胞子の装飾の丈が低く類似している 傘表皮の末端菌糸の形態がいくぶん類似している 本種と異なり傘が中央部がより暗色で縁部が淡黄色なのではなく中央部で帯褐黄色、縁部がほぼ白色 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種より傘縁部付近の菌糸の末端細胞が短い 本種より傘縁部付近の菌糸の末端細胞の幅が広い 本種より傘シスチジアの末端細胞が短い 本種と異なり傘シスチジアがほとんどの場合1細胞からなるのではなくほとんどの場合2またはそれ以上の細胞からなる Russula subrubens 本種と異なり高山帯および低地に分布する 本種と生息環境が異なる 本種と異なり子実体が安定的に赤色である 本種より担子胞子の幅が狭い Russula levyana 米国に分布する 傘表皮菌糸の末端細胞の形態が類似している 本種より担子胞子の形状が細長い 本種より担子胞子の装飾があまり連結しない疣状で目立つ