2023年7月10日 (仮訳)地衣化した菌の新種Lendemeriella luteoaurantia、およびLendemeriella属菌の検索表 Lee, B-G. & Hur, J-S. 2023. A New Lichenized Fungus, Lendemeriella luteoaurantia, with a Key to the Species of Lendemeriella. Diversity. Available at: https://www.mdpi.com/1424-2818/15/7/845 [Accessed July 10, 2023] 【R3-10773】2023/7/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国忠清北道で採集された地衣の一種を検討し、Lendemeriella luteoaurantiaとして新種記載した。 本種は子器が小型で黄橙色、子嚢胞子が大型で隔壁の幅が広いことなどで特徴づけられ、近縁種とは形態や地衣成分が異なっていた。 Lendemeriella属地衣の全10種を含む検索表を掲載した。 韓国忠清北道永同郡龍化面角虎山 (新種) Lendemeriella luteoaurantia B.G. Lee 語源…黄金色の(子器の色から) 【よく似た種との区別】 Lendemeriella aureopruinosa 岩上生地衣である 粉芽を欠く 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 地衣成分としてエモジン、パリエチン、パリエチン酸を含む ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器が黄橙色~淡橙色ではなく暗橙色~橙赤色 本種と異なり子実下層が無色~僅かに帯黄色ではなく上部が帯黄色、下部が無色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より側糸先端の幅が広い 本種と異なり地衣成分として”fallacinal parietin”、テロシスチンを含む 本種と異なり地衣成分として”fallacinal”を含まない ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lendemeriella exsecuta 岩上生地衣である 粉芽を欠く 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 地衣成分としてエモジン、パリエチン、パリエチン酸、”fallacinal”を含む ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が黄橙色~淡橙色ではなく褐黄色、橙褐色、または黒色 本種と異なり子実下層が無色~僅かに帯黄色ではなく黄色~褐色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より側糸先端の幅が広い 本種と異なり地衣成分として7-クロロエモジン、”fragilin”、テロシスチンを含む ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lendemeriella reptans 岩上生地衣である ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体の縁部が灰色 本種と異なり子器が黄橙色~淡橙色ではなく赤褐色 本種と異なり粉芽を欠くのではなく有する 本種と異なり地衣成分を欠く ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lendemeriella borealis 子器が小型 子器が黄橙色 初生菌糸体が黒色 子実上層がK+赤色 地衣成分としてエモジン、パリエチン、パリエチン酸、”fallacinal”を含む 本種と異なり岩上生ではなく樹皮生である 本種より地衣体が薄い 本種より地衣体が明色 本種より子実下層の丈が低い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢胞子の隔壁の幅が狭い 本種と異なり地衣成分としてテロシスチンを含む Caloplaca lacinulata 韓国に分布する 本種と異なり地衣体が連続的でない 本種と異なり”lacinules”を有する 本種と異なり初生菌糸体を有するのではなく欠く 本種より子器のサイズが大きい 本種より子器が濃色 本種より子実下層の丈が低い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり髄層に結晶を豊富に含むという特徴を欠く 本種より”pycnoconidia”のサイズが小さい