2024年7月12日 （仮訳）Shackletonia backorii：ジェームズ・ロス島産の地衣化した菌の新種 Halici, MG. et al. 2022. Shackletonia backorii – A new species of lichenised fungus from James Ross Island (Antarctic Peninsula). Turkish Journal of Botany. Available at: https://journals.tubitak.gov.tr/botany/vol46/iss5/7/ [Accessed July 12, 2024] 【R3-11877】2024/7/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 南極半島のジェームズ・ロス島で採集された地衣の一種を検討し、Shackletonia backoriiとして新種記載した。 本種は地上生で子嚢胞子が菱形であることなどで特徴づけられた。 新種を含むShackletonia属地衣の検索表を掲載した。 Antarctic Peninsula, James Ross Island: Berry Hill Mesa （新種） Shackletonia backorii Halıcı, Güllü & Kahraman 語源…Martin Bačkor教授に献名 【よく似た種との区別】 Shackletonia insignis 南極に分布する 地衣体が帯青灰色～帯黒色 地衣体がいくぶん小樹状で珊瑚状の構造を有する 子器がゼオリン型 子器がほぼ黒色 子嚢胞子が”polaribilocular”である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体が地上生ではなく岩上生である 本種と異なり子嚢胞子が菱形ではなく楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Erichansenia cryodesertorum 南極に分布する 地衣体が小樹状のことがある 本種と異なり地衣体が地上生ではなく岩上生である 本種と異なり子器がレキデア型 本種と異なり子器が完全に黒色 本種と異なり果殻に典型的な”Lecidea green”色素を有する Shackletonia siphonospora 南極に分布する 地上生である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフォークランド諸島における分布が知られている 本種と異なり地衣体がほぼ視認されない 本種と異なり地衣体が暗い帯灰色 本種と異なり地衣体が小樹状ではなく殻皮状 本種と異なり子嚢胞子が”polaribilocular”ではなく単純型である 本種と異なり果殻に典型的な”Lecidea green”色素を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Shackletonia buelliae 子嚢胞子が”polaribilocular”である ITSおよびmtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地上生ではなく地衣上生である 本種と異なり地衣体が視認不能 本種と異なり果殻に典型的な”Lecidea green”色素を有する ITSおよびmtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される