2014年9月3日 (仮訳)Acacia mangiumおよびA. crassicarpaの傷に由来するCeratocystis moniliformis複合体のCeratocystis属菌3新種 Tarigan, M. et al., 2010. Three new Ceratocystis spp. in the Ceratocystis moniliformis complex from wounds on Acacia mangium and A. crassicarpa. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S134035401070190X [Accessed September 2, 2014]. 【R3-01063】2014/09/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インドネシア・スマトラ島のアカシア属樹木2種のプランテーションにおける病原菌調査で見出された、Ceratocystis moniliformis(広義)に類似する菌を検討した。 形態学的検討および分子系統解析の結果を基に、形態が互いに非常に類似しているC. inquinansなど3種を新種記載した。 温室および圃場における接種試験では3種ともAcacia属樹木に対する感染力を有することが示唆されたが、重要な病原菌とは考えられなかった。 Indonesia. Sumatra, Riau Province, Teso area (新種) Ceratocystis inquinans Tarigan, M. van Wyk & M.J. Wingf. 語源…染める(材の変色を起こすことから) 【よく似た種との区別】 Ceratocystis sumatrana 同所的に分布する(インドネシア・スマトラ島) Acacia属樹木を宿主とする 形態的に非常に類似している 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の頸部が暗褐色~黒色 子嚢果の基部が暗褐色~黒色 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する アナモルフの構造が区別できないほど類似している 二次分生子柄を形成する 培養下でテレオモルフとアナモルフの構造を速やかに(典型的には1週間以内)形成する 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる 厚壁胞子を形成しない 最適生長温度が30°C 接種試験でアカシア属樹木に病斑を形成する ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のトゲ状突起が短い 本種と異なりコロニーの色が”hair brown”ではなくクリーム黄褐色~”hair brown” ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis microbasis 同所的に分布する(インドネシア・スマトラ島) Acacia属樹木を宿主とする 形態的に非常に類似している 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する アナモルフの構造が区別できないほど類似している 培養下でテレオモルフとアナモルフの構造を速やかに(典型的には1週間以内)形成する 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる 厚壁胞子を形成しない 最適生長温度が30°C 接種試験でアカシア属樹木に病斑を形成する ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズがずっと小さい 本種と異なり子嚢果の頸部が暗褐色~黒色ではなくより淡色の淡褐色~褐色 本種と異なり子嚢果の基部が暗褐色~黒色ではなくより淡色の淡褐色~褐色 本種より子嚢果のトゲ状突起が短い 本種より孔口毛が短い 本種より一次分生子のサイズが小さい 本種と異なり二次分生子柄を形成しない 本種と異なりコロニーの色が”hair brown”ではなくクリーム黄褐色~”hair brown” ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis omanensis 形態的に非常に類似している 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の頸部が暗褐色~黒色 子嚢果の基部が暗褐色~黒色 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる 厚壁胞子を形成しない 温度適性が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果の頸部が長い 本種と異なり子嚢胞子が頭巾形ではなく帽子形 本種より一次分生子の幅が狭い 本種より二次分生子の幅が広い 本種と異なりコロニーの色が”hair brown”ではなく”wood brown” ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis moniliformis 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する 子嚢胞子が帽子形 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis savannae 一部の形態形質が類似している 温度適性が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコロニーの色が”hair brown”ではなく煙灰色 ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis bhutanensis 一部の形態形質が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より冷涼な気候に分布する 本種と異なりコロニーの色が”hair brown”ではなくクリーム黄褐色・暗オリーブ色・黒色 本種より最適生長温度が低い ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis oblonga 一部の形態形質が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より冷涼な気候に分布する 本種と異なり子嚢果の基部が球形~類球形ではなく長楕円形 本種と異なり二次分生子が樽形ではなく非常に特徴的な末端が截断状の長楕円形 本種より最適生長温度が低い ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thielaviopsis ceramica 一部の形態形質が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より冷涼な気候に分布する 本種と異なりテレオモルフが知られていない 本種より最適生長温度が低い ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Indonesia. Sumatra, Riau Province, Teso area (新種) Ceratocystis sumatrana Tarigan, M. van Wyk & M.J. Wingf. 語源…スマトラの 【よく似た種との区別】 Ceratocystis inquinans 同所的に分布する(インドネシア・スマトラ島) Acacia属樹木を宿主とする 形態的に非常に類似している 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の頸部が暗褐色~黒色 子嚢果の基部が暗褐色~黒色 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する アナモルフの構造が区別できないほど類似している 二次分生子柄を形成する 培養下でテレオモルフとアナモルフの構造を速やかに(典型的には1週間以内)形成する 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる 厚壁胞子を形成しない 最適生長温度が30°C 接種試験でアカシア属樹木に病斑を形成する ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のトゲ状突起が長い 本種と異なりコロニーの色がクリーム黄褐色~”hair brown”ではなく”hair brown” ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis microbasis 同所的に分布する(インドネシア・スマトラ島) Acacia属樹木を宿主とする 形態的に非常に類似している 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する アナモルフの構造が区別できないほど類似している コロニーの色がクリーム黄褐色~”hair brown” 培養下でテレオモルフとアナモルフの構造を速やかに(典型的には1週間以内)形成する 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる 厚壁胞子を形成しない 最適生長温度が30°C 接種試験でアカシア属樹木に病斑を形成する ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズがずっと小さい 本種と異なり子嚢果の頸部が暗褐色~黒色ではなくより淡色の淡褐色~褐色 本種と異なり子嚢果の基部が暗褐色~黒色ではなくより淡色の淡褐色~褐色 本種より孔口毛が短い 本種と異なり二次分生子柄を形成しない ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis omanensis 形態的に非常に類似している 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の頸部が暗褐色~黒色 子嚢果の基部が暗褐色~黒色 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる 厚壁胞子を形成しない 温度適性が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果の頸部が長い 本種と異なり子嚢胞子が頭巾形ではなく帽子形 本種より二次分生子の幅が広い 本種と異なりコロニーの色がクリーム黄褐色~”hair brown”ではなく”wood brown” ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis moniliformis 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する 子嚢胞子が帽子形 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis savannae 一部の形態形質が類似している 温度適性が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコロニーの色がクリーム黄褐色~”hair brown”ではなく煙灰色 ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis bhutanensis 一部の形態形質が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より冷涼な気候に分布する 本種と異なりコロニーの色がクリーム黄褐色~”hair brown”ではなくクリーム黄褐色・暗オリーブ色・黒色 本種より最適生長温度が低い ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis oblonga 一部の形態形質が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より冷涼な気候に分布する 本種と異なり子嚢果の基部が球形~類球形ではなく長楕円形 本種と異なり二次分生子が樽形ではなく非常に特徴的な末端が截断状の長楕円形 本種より最適生長温度が低い ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thielaviopsis ceramica 一部の形態形質が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より冷涼な気候に分布する 本種と異なりテレオモルフが知られていない 本種より最適生長温度が低い ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Indonesia. Sumatra, Riau Province, Teso area (新種) Ceratocystis microbasis Tarigan, M. van Wyk & M.J. Wingf. 語源…小さい基部の(子嚢果の基部のサイズから) 【よく似た種との区別】 Ceratocystis inquinans 同所的に分布する(インドネシア・スマトラ島) Acacia属樹木を宿主とする 形態的に非常に類似している 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する アナモルフの構造が区別できないほど類似している 培養下でテレオモルフとアナモルフの構造を速やかに(典型的には1週間以内)形成する 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる 厚壁胞子を形成しない 最適生長温度が30°C 接種試験でアカシア属樹木に病斑を形成する ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢果の頸部が淡褐色~褐色ではなくより濃色の暗褐色~黒色 本種と異なり子嚢果の基部が淡褐色~褐色ではなくより濃色の暗褐色~黒色 本種より子嚢果のトゲ状突起が長い 本種より孔口毛が長い 本種より一次分生子のサイズが大きい 本種と異なり二次分生子柄を形成する 本種と異なりコロニーの色がクリーム黄褐色~”hair brown”ではなく”hair brown” ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis sumatrana 同所的に分布する(インドネシア・スマトラ島) Acacia属樹木を宿主とする 形態的に非常に類似している 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する アナモルフの構造が区別できないほど類似している コロニーの色がクリーム黄褐色~”hair brown” 培養下でテレオモルフとアナモルフの構造を速やかに(典型的には1週間以内)形成する 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる 厚壁胞子を形成しない 最適生長温度が30°C 接種試験でアカシア属樹木に病斑を形成する ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢果の頸部が淡褐色~褐色ではなくより濃色の暗褐色~黒色 本種と異なり子嚢果の基部が淡褐色~褐色ではなくより濃色の暗褐色~黒色 本種より孔口毛が長い 本種と異なり二次分生子柄を形成する ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis omanensis 形態的に非常に類似している 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の頸部が暗褐色~黒色 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる 厚壁胞子を形成しない 温度適性が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果の頸部が長い 本種と異なり子嚢果の基部が淡褐色~褐色ではなく暗褐色~黒色 本種と異なり子嚢胞子が頭巾形ではなく帽子形 本種より一次分生子が長い 本種と異なり二次分生子を形成する 本種と異なりコロニーの色がクリーム黄褐色~”hair brown”ではなく”wood brown” ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis moniliformis 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢果の基部が球形でトゲ状装飾を伴う 子嚢果の頸部が基部と顕著なプレート状の構造で接続し容易に脱離する 子嚢胞子が帽子形 培養下で時間が経つと生殖構造を形成しにくくなる ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis savannae 一部の形態形質が類似している 温度適性が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコロニーの色がクリーム黄褐色~”hair brown”ではなく煙灰色 ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis bhutanensis 一部の形態形質が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より冷涼な気候に分布する 本種と異なりコロニーの色がクリーム黄褐色~”hair brown”ではなくクリーム黄褐色・暗オリーブ色・黒色 本種より最適生長温度が低い ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis oblonga 一部の形態形質が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より冷涼な気候に分布する 本種と異なり子嚢果の基部が球形~類球形ではなく長楕円形 本種と異なり二次分生子を形成する 本種より最適生長温度が低い ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thielaviopsis ceramica 一部の形態形質が類似している ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より冷涼な気候に分布する 本種と異なりテレオモルフが知られていない 本種より最適生長温度が低い ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される