2014年10月31日 (仮訳)子嚢胞子の特異な形状およびカリフォルニア州およびオレゴン州産の新種Umbilicaria nodulospora McCune, B., Meglio, JD & Curtis, MJ., 2014. An unusual ascospore shape and a new species, Umbilicaria nodulospora (Umbilicariaceae), from California and Oregon. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745-117.2.170 [Accessed October 31, 2014]. 【R3-01239】2014/10/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国カリフォルニア州およびオレゴン州において洪水玄武岩上の急峻な岩壁に見出された地衣を検討し、Umbilicaria nodulosporaとして新種記載した。 本種の子嚢胞子は一端に1つまたは2つの膨大する瘤を有し、T、Y、L形などになる点で地衣類に限らず子嚢菌全体で見ても特異であった。 ITSおよびLSUに基づく分子系統解析では近縁種あるいは姉妹群は見出されなかったが、形態的に類似するU. calvescensが最も近縁だと考えられた。 USA, California, Modoc Co., Lava Beds National Monument just below east-facing lip of Mammoth Crater on its west side (新種) Umbilicaria nodulospora McCune, Di Meglio & M. J. Curtis 語源…小瘤状の胞子の 【よく似た種との区別】 Umbilicaria calvescens 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子の形状が類似している 本種と異なり地衣体の下面が褐色~黒色ではなく淡黄褐色~褐色(ただし従来変種として分けられてきた菌群の中に黒色のタイプもある) 本種と異なり仮根が厚いのではなく疎らまたは僅少(ただし従来変種として分けられてきた菌群の中に密な仮根を有するタイプもある) 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく褐色 本種と異なり子嚢胞子に石垣状隔壁を有する ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Umbilicaria torrefacta(アナイワタケ) 地衣体縁部周辺に時に穿孔が生じる 地衣体下面に時に”trabecula”が生じる 子嚢胞子が小型 本種より地衣体縁部の穿孔が顕著 本種より地衣体下面の”trabecula”の発達が顕著 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される