2015年1月18日 (仮訳)臨床的意義のある新興のTrichoderma属菌の系統およびその抗真菌薬感受性 Sandoval-Denis, M., 2014. Phylogeny of the Clinically Relevant Species of the Emerging Fungus Trichoderma and Their Antifungal Susceptibilities. Journal of Clinical Microbiology. …. Available at: http://jcm.asm.org/content/52/6/2112.short [Accessed January 18, 2015]. 【R3-01476】2015/01/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ヒトおよび動物の臨床検体から分離されたTrichoderma属菌の形態学的検討および分子系統解析を行った。 最も高頻度で検出されたのはT. longibrachiatumであり、ヒト由来の全てのLongibrachiatumクレードの菌が気道から分離された。 新種T. bissettiiのほか、6種が臨床検体から初めて報告され、抗真菌薬感受性試験ではボリコナゾールおよびエキノカンジン系を除く抗真菌薬のほとんどで高いMICが示された。 USA (新種) Trichoderma bissettii Sandoval-Denis & Guarro 語源…John Bissett氏に献名 【よく似た種との区別】 Trichoderma longibrachiatum 米国に分布する 臨床検体から分離される 形態的に非常に類似している(誤同定のおそれがある) ITS+EF1-α+Chi18-5に基づく分子系統解析で近縁(同じLongibrachiatumクレードに含まれる) 本種よりフィアライドが生じる基部の細胞が短い 本種よりフィアライドの幅が広い 本種より分生子が僅かに短い 本種より分生子のQ値が小さい 本種よりアムホテリシンBに対するMICが僅かに低い ITS+EF1-α+Chi18-5に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trichoderma orientale 米国に分布する 臨床検体から分離される 形態的に非常に類似している ITS+EF1-α+Chi18-5に基づく分子系統解析で近縁(同じLongibrachiatumクレードに含まれる) 本種よりフィアライドが生じる基部の細胞が短い 本種よりフィアライドの幅が広い 本種より分生子が僅かに短い 本種よりアムホテリシンBに対するMICが僅かに低い ITS+EF1-α+Chi18-5に基づく分子系統解析で明瞭に区別される ※T. asperelloides、T. asperellum、T. erinaceus、T. gamsii、T. koningiopsis、T. sinuosumを臨床検体から初めて報告した。