2015年2月3日 (仮訳)ヨーロッパ産のオオロウソクゴケ属およびRusavskia属地衣の3新種 Kondratyuk, S. et al. 2013. Three new Xanthoria and Rusavskia species (Teloschistaceae, Ascomycota) from Europe. Acta Botanica Hungarica. …. Available at: http://www.akademiai.com/index/P4421P0M60K87L0N.pdf [Accessed February 2, 2015]. 【R3-01522】2015/02/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 直近の15年間に記載されたオオロウソクゴケ属地衣の47種について、現在の分類学的位置を示した。 ベラルーシ産のXanthoria polessica、クリミア産のX. juniperina、スバールバル諸島産のRusavskia dasanensisを新種記載した。 また、Caloplaca herbidellaおよびTelogalla olivieriをベラルーシ新産種として報告した。 Belarus, Gomel region, Kalinkovichsky district, Ozarichi village (新種) Xanthoria polessica S. Y. Kondr. et A. P. Yatsyna 語源…ポリーシャ(採集地の歴史的地名)の 【よく似た種との区別】 Xanthoria parietina 本種より地衣体のサイズがやや大きい 本種より地衣体がずっと薄い 本種より地衣体の裂片のサイズが大きい 本種と異なり地衣体の周縁にのみ裂片が発達するという特徴を欠く 本種と異なり地衣体の中央部に無数の子器を形成するという特徴を欠く 本種より果托の縁部の幅が狭い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より子嚢胞子の隔壁の幅が顕著に広い Jackelixia streimannii 地衣体がかなり厚い 地衣体の周縁にのみ発達した裂片を有する 地衣体の中央部に無数の子器を形成する 本種と異なりベラルーシ、ウクライナ、ロシアではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり地衣体がXanthoria parietina型の吸着器ではなくXanthodactylon型の偽根により基部に固着する 本種と上下の皮層の形態が異なる 本種と子嚢胞子の形態が異なる Ukraine, Crimean Autonomous Republic, Sudak town, in the vicinity of Novy Svit settlement, Novy Svit Botanical reserve, close to Pik Kosmosa, slopes to Bay with Tsar’s Beach (新種) Xanthoria juniperina S. Y. Kondr. 語源…ビャクシン属の 【よく似た種との区別】 Xanthoria parietina 本種と異なりクリミアではなく全北区に広く分布する 本種より地衣体のサイズが小さい 本種と異なり地衣体の裂片が水平方向に配列するのではなく先端が上向きである 本種と異なり子器が通常疎に散在するという特徴を欠く 本種と異なり果托の縁部が常に狭いという特徴を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Xanthoria steineri 本種と異なりクリミアではなく地中海地域に分布する 本種より地衣体のサイズがずっと小さい 本種より地衣体の裂片がずっと短い 本種より地衣体の裂片の幅が広い 本種と異なり地衣体の中央部がしばしば退色し皺状になるという特徴を欠く 本種と異なり子実下層に無数の油滴を含む 本種より子嚢胞子の隔壁の幅がずっと広い(特にKOH中で) 本種と異なり側糸に油滴を含む Norway, Svalbard Islands, Ny-Alesund, Haloya Island, Korean Arctic station (Dasan Station) (新種) Rusavskia dasanensis S. Y. Kondr. 語源…ダサン(韓国の北極茶山基地、북극다산과학기지)産の 【よく似た種との区別】 Rusavskia digitata 本種と異なりスバールバル諸島ではなくクリミアに分布する 本種より裂芽の幅がずっと広い 本種と裂芽の分布が異なる 本種と異なり裂芽が主に円筒形ではなく掌状 本種と異なり裂芽が凸形で分厚い構造を形成するという特徴を欠く 本種と異なり偽盃点を有する Rusavskia granulifera 本種より裂芽がずっと短い 本種より裂芽の幅がずっと広い 本種と異なり裂芽が円筒形ではなく粒状 Rusavskia domogledensis 本種と地衣体の裂片の形状が異なる 本種と異なり裂芽が非常に長い円筒形でない 本種と異なり偽盃点を有する Rusavskia papillifera 本種と地衣体の裂片の形状が異なる 本種と異なり裂芽が非常に長い円筒形でない 本種と異なり偽盃点を有する (ベラルーシ新産種) Caloplaca herbidella (Arnold) H. Magn. (ベラルーシ新産種) Telogalla olivieri (Vouaux) Nik. Hoffm. & Hafellner