2015年2月15日 (仮訳)Modicella属菌の系統解析によりクサレケカビ目における胞子果形成菌の独立起源性が示された Smith, ME. et al., 2013. Phylogenetic analysis of the genus Modicella reveals an independent evolutionary origin of sporocarp-forming fungi in the Mortierellales. Fungal Genetics and Biology. …. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1087184513001795 [Accessed February 14, 2015]. 【R3-01560】2015/02/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Modicella属のM. malleola(北半球産)およびM. reniformis(南半球産)について分子系統解析を行った。 その結果、Modicella属が単系統群であること、従来胞子果形成性の菌が知られていなかったクサレケカビ目の系統に含まれることなどが示された。 Modicella属は他の胞子果形成性の系統とはいずれも遠縁であるため、本系統は独立に進化したと考えられた。 (その他掲載種) Modicella malleola (Harkn.) Gerd. & Trappe 【よく似た種との区別】 Modicella reniformis nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北半球ではなく南半球に分布する(ただし本種がニュージーランドから見出された例がある) 本種と異なり胞子嚢あたりの胞子嚢胞子の数が多数ではなく3-8(平均4)で、12を超えることは稀 本種より胞子嚢胞子の平均サイズが大きい 本種と異なり胞子嚢胞子が一見ゼラチン質の物質に覆われる nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Modicella reniformis (Bres.) Gerd. & Trappe 【よく似た種との区別】 Modicella malleola nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南半球ではなく北半球に分布する(ただし当該種がニュージーランドから見出された例がある) 本種と異なり胞子嚢あたりの胞子嚢胞子の数が3-8(平均4)で、12を超えることは稀なのではなく多数 本種より胞子嚢胞子の平均サイズが小さい 本種と異なり胞子嚢胞子が一見ゼラチン質の物質に覆われるという特徴を欠く nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される