2014年5月13日 (仮訳)サンゴアブラギリから分離されたChaetomium属菌のエンドファイトの新種 Sharma, R., et al., 2013. A new endophytic species of Chaetomium from Jatropha podagrica. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2013/00000124/00000001/art00015 [Accessed May 13, 2014]. 【R3-00707】2014/05/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド・マハーラーシュトラ州でサンゴアブラギリの果実から分離されたエンドファイトを、Chaetomium jatrophaeとして新種記載した。 ITS+LSU+β-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で、本種はChaetomium属クレードに含まれ、近縁種とは子嚢果や子嚢胞子の形態で区別された。 本種は中温性の種で、最適生長温度は30±0.2°C、最大生長温度は40±0.2°Cであった。 India, Maharashtra State, Pune, Pimpri (新種) Chaetomium jatrophae Rohit Sharma 語源…ナンヨウアブラギリ属の 【よく似た種との区別】 Chaetomium atrobrunneum ITS+LSU+β-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形~細長い楕円形ではなく紡錘形~細長い洋梨形 本種と異なり発芽孔が頂部付近または側面ではなく僅かに頂部から外れた位置にある 本種と異なり子嚢果の毛がコイルせず、直線状の剛毛状である 本種と異なり子嚢果の毛が粗面ではなく平滑 本種と異なり子嚢果の壁が絡み合い菌組織ではなく多角菌組織である ITS+LSU+β-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Chaetomium jabalpurense 子嚢胞子の形状が類似している 発芽孔の形態が類似している 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より”terminal hair”の幅が狭い 本種と異なり”lateral hair”が直線状ではなくコイル状である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Chaetomium perlucidum 子嚢胞子の形状が類似している 発芽孔の形態が類似している 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢果が褐色~暗褐色ではなくオリーブ黄色~淡褐色 本種より子嚢胞子の幅が狭い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される