2015年9月8日 (仮訳)Wallemia sebi種複合体の分類学的改訂 Jančič, S. et al., 2015. A Taxonomic Revision of the Wallemia sebi Species Complex. PLOS ONE. Available at: http://europepmc.org/abstract/med/26017053 [Accessed September 8, 2015]. 【R3-02175】2015/09/08投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Wallemia sebi類似の菌株を検討し、狭義の本種とW. mellicolaなどの3新種を認めた。 各種は分生子のサイズ、乾燥耐性、塩分耐性、生育温度、細胞外酵素活性プロファイルなどで区別された。 また、Wallemia属全種の検索表を掲載した。 Israel (新種) Wallemia mellicola Jancic, Nguyen, Seifert & Gunde-Cimerman 語源…蜜に生息する 【よく似た種との区別】 Wallemia sebi 汎世界的に分布する 広範な類似の環境に生育する 生育適温が30°C 最大生長温度が34°C 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) 最適塩化ナトリウム濃度が4-12% 二次代謝産物プロファイルが類似しておりほとんど区別できない β-グルコシダーゼ、エステラーゼ、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が24%ではなく28% 本種と異なり最適塩化マグネシウム濃度が4-6%ではなく6-9% 本種と異なり生育可能な最大塩化マグネシウム濃度が13%ではなく17% 本種と二次代謝産物プロファイルが異なる ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Wallemia canadensis 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) 生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が24% 最適塩化マグネシウム濃度が4-6% β-グルコシダーゼ、エステラーゼ、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり汎世界的に分布するのではなくカナダ、イギリス、フィンランドに分布する 本種と異なり汎世界的に分布するのではなくエジプト、ウルグアイ、インドネシア、ミクロネシアに分布する 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり生育適温が30°Cではなく24°C 本種と異なり最大生長温度が34°Cではなく30°C 本種と異なり最適塩化ナトリウム濃度が4-12%ではなく4-8% 本種と異なり生育可能な最大塩化マグネシウム濃度が13%ではなく11% ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Wallemia tropicalis 分生子のサイズの範囲が重なる 生育適温が30°C 最大生長温度が34°C 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) 最適塩化マグネシウム濃度が4-6% 最大塩化マグネシウム濃度が13% β-グルコシダーゼ、(エステラーゼ)、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり汎世界的に分布するのではなくエジプト、ウルグアイ、インドネシア、ミクロネシアに分布する 本種と異なり室内環境および土壌のみから見出されている 本種と異なり最適塩化ナトリウム濃度が4-12%ではなく4-8% 本種と異なり生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が24%ではなく28% ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Canada, Ontario, Puslinch (新種) Wallemia canadensis Jancic, Nguyen, Seifert & Gunde-Cimerman 語源…カナダ産の 【よく似た種との区別】 Wallemia sebi 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) β-グルコシダーゼ、エステラーゼ、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカナダ、イギリス、フィンランドではなく汎世界的に分布する 本種と異なり室内環境および土壌のみではなく広範な環境から見出される 本種より分生子の平均サイズが小さい 本種と異なり生育適温が24°Cではなく30°C 本種と異なり最大生長温度が30°Cではなく34°C 本種と異なり最適塩化ナトリウム濃度が4-8%ではなく4-12% 本種と異なり生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が24%ではなく28% 本種と異なり最適塩化マグネシウム濃度が4-6%ではなく6-9% 本種と異なり生育可能な最大塩化マグネシウム濃度が11%ではなく17% 本種と二次代謝産物プロファイルが異なる ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Wallemia mellicola 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) 生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が24% 最適塩化マグネシウム濃度が4-6% β-グルコシダーゼ、エステラーゼ、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカナダ、イギリス、フィンランドではなく汎世界的に分布する 本種と異なり室内環境および土壌のみではなく広範な環境から見出される 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり生育適温が24°Cではなく30°C 本種と異なり最大生長温度が30°Cではなく34°C 本種と異なり最適塩化ナトリウム濃度が4-8%ではなく4-12% 本種と異なり生育可能な最大塩化マグネシウム濃度が11%ではなく13% ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Wallemia tropicalis 室内環境および土壌のみから見出されている 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) 最適塩化ナトリウム濃度が4-8% 最適塩化マグネシウム濃度が4-6% β-グルコシダーゼ、エステラーゼ、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカナダ、イギリス、フィンランドではなくエジプト、ウルグアイ、インドネシア、ミクロネシアに分布する 本種より分生子の平均サイズが大きい 本種と異なり生育適温が24°Cではなく30°C 本種と異なり最大生長温度が30°Cではなく34°C 本種と異なり生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が24%ではなく28% 本種と異なり生育可能な最大塩化マグネシウム濃度が11%ではなく13% ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Uruguay, Montevideo (新種) Wallemia tropicalis Jancic, Nguyen, Seifert & Gunde-Cimerman 語源…熱帯の 【よく似た種との区別】 Wallemia sebi 生育適温が30°C 最大生長温度が34°C 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) 生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が28% β-グルコシダーゼ、(エステラーゼ)、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエジプト、ウルグアイ、インドネシア、ミクロネシアではなく汎世界的に分布する 本種と異なり室内環境および土壌のみではなく広範な環境から見出される 本種より分生子の平均サイズが小さい 本種と異なり最適塩化ナトリウム濃度が4-8%ではなく4-12% 本種と異なり最適塩化マグネシウム濃度が4-6%ではなく6-9% 本種と異なり生育可能な最大塩化マグネシウム濃度が31%ではなく17% 本種と異なり塩化マグネシウム15-17%添加MEAまたはMYA培地で生育可能 ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Wallemia mellicola 分生子のサイズの範囲が重なる 生育適温が30°C 最大生長温度が34°C 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) 最適塩化マグネシウム濃度が4-6% 最大塩化マグネシウム濃度が13% β-グルコシダーゼ、(エステラーゼ)、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエジプト、ウルグアイ、インドネシア、ミクロネシアではなく汎世界的に分布する 本種と異なり室内環境および土壌のみではなく広範な環境から見出される 本種と異なり最適塩化ナトリウム濃度が4-8%ではなく4-12% 本種と異なり生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が28%ではなく24% ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Wallemia canadensis 室内環境および土壌のみから見出されている 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) 最適塩化ナトリウム濃度が4-8% 最適塩化マグネシウム濃度が4-6% β-グルコシダーゼ、エステラーゼ、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエジプト、ウルグアイ、インドネシア、ミクロネシアではなくカナダ、イギリス、フィンランドに分布する 本種より分生子の平均サイズが小さい 本種と異なり生育適温が30°Cではなく24°C 本種と異なり最大生長温度が34°Cではなく30°C 本種と異なり生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が28%ではなく24% 本種と異なり生育可能な最大塩化マグネシウム濃度が13%ではなく11% ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Wallemia sebi (Fr.) Arx 【よく似た種との区別】 Wallemia mellicola 汎世界的に分布する 広範な類似の環境に生育する 生育適温が30°C 最大生長温度が34°C 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) 最適塩化ナトリウム濃度が4-12% 二次代謝産物プロファイルが類似しておりほとんど区別できない β-グルコシダーゼ、エステラーゼ、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が28%ではなく24% 本種と異なり最適塩化マグネシウム濃度が6-9%ではなく4-6% 本種と異なり生育可能な最大塩化マグネシウム濃度が17%ではなく13% 本種と二次代謝産物プロファイルが異なる ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Wallemia canadensis 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) β-グルコシダーゼ、エステラーゼ、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり汎世界的に分布するのではなくカナダ、イギリス、フィンランドに分布する 本種と異なり室内環境および土壌のみから見出されている 本種より分生子の平均サイズが大きい 本種と異なり生育適温が30°Cではなく24°C 本種と異なり最大生長温度が34°Cではなく30°C 本種と異なり最適塩化ナトリウム濃度が4-12%ではなく4-8% 本種と異なり生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が28%ではなく24% 本種と異なり最適塩化マグネシウム濃度が6-9%ではなく4-6% 本種と異なり生育可能な最大塩化マグネシウム濃度が17%ではなく11% 本種と二次代謝産物プロファイルが異なる ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Wallemia tropicalis 生育適温が30°C 最大生長温度が34°C 最小生長温度が10°C 同等の乾燥耐性を有する(Aw 0.78-1の範囲で生育) 生育可能な最大塩化ナトリウム濃度が28% β-グルコシダーゼ、(エステラーゼ)、ウレアーゼ活性を有する ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり汎世界的に分布するのではなくエジプト、ウルグアイ、インドネシア、ミクロネシアに分布する 本種と異なり室内環境および土壌のみから見出されている 本種より分生子の平均サイズが大きい 本種と異なり最適塩化ナトリウム濃度が4-12%ではなく4-8% 本種と異なり最適塩化マグネシウム濃度が6-9%ではなく4-6% 本種と異なり生育可能な最大塩化マグネシウム濃度が17%ではなく31% 本種と異なり塩化マグネシウム15-17%添加MEAまたはMYA培地で生育不能 ITS+rpb2+rpb1+MCM7+tsr1+hal2、ITS、HAL2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される