2018年6月3日 (仮訳)イタリア産の付属糸を有する分生子果不完全菌の新属新種Pseudotruncatella arezzoensis、およびMonochaetinula属について Perera, RH. et al., 2018. An appendage-bearing coelomycete Pseudotruncatella arezzoensis gen. and sp. nov. (Amphisphaeriales genera incertae sedis) from Italy, with notes on Monochaetinula. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.338.2.2 [Accessed June 2, 2018]. 【R3-05182】2018/6/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イタリアにおいてエニシダ属およびムギワラギク属植物の枯枝から分離された菌を検討し、新属新種Pseudotruncatella arezzoensisとして記載した。 本新属は分生子形成様式が全出芽型でアネライドを有し、分生子が紡錘形~棍棒形で3隔壁および3本の頂部付属糸を有することなどで特徴づけられた。 また、Neotruncatella endophyticaをMonochaetinula terminaliaeのシノニムとした(それに伴いNeotruncatella属がMonochaetinula属のシノニムとなった)。 Italy, Croce di Pratomagno (province of Arezzo [AR]) (新種) Pseudotruncatella arezzoensis R.H. Perera, Camporesi, Maharachch. & K.D. Hyde 語源…(属名)偽のTruncatella属(形態的類似性から)/(種小名)アレッツォ産の 【よく似た種との区別】 Truncatella spp. 分生子の中位の細胞が有色 分生子の頂部および基部の細胞が無色 分生子の頂部に付属糸を有する 分生子の隔壁数が3 本種と異なり分生子が紡錘形~棍棒形ではなく紡錘形 本種と異なり分生子の上中位の細胞が暗褐色ではなく淡褐色~褐色 本種と異なり分生子の上中位の細胞が円錐形~類円筒形ではなく樽形~類円筒形 本種と異なり分生子の中下位の細胞が暗褐色ではなく淡褐色~褐色 本種と異なり分生子の中下位の細胞が狭倒円錐形ではなく樽形~類円筒形 本種と異なり分生子の基部細胞が厚壁なのではなく薄壁 nrSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりスポロカドゥス科クレードに含まれる) Mycohypallage margaretae 分生子が褐色 分生子に付属糸を有する 本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく1 本種と異なり分生子の付属糸を頂部ではなく頂部と基部の両方に有する Mycohypallage congesta 分生子が褐色 分生子に付属糸を有する 本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく1 Mycohypallage northeae 分生子が褐色 分生子に付属糸を有する 本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく1 Hyponectria buxi nrSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりハイポネクトリア科クレードに含まれる) Bleptosporium spp. 本種と異なり分生子の付属糸の数が3ではなく1 本種と異なり分生子に異隔壁を有する Griphosphaerioma spp. 本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく5 本種と異なり分生子の付属糸が二叉あるいは不規則に分枝する Hyalotiopsis spp. 分生子の色が類似している 分生子の隔壁が類似している 本種と異なり分生子が紡錘形~棍棒形ではなく倒棍棒形~円筒形 本種より分生子の基部細胞の幅が広い 本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3ではなく1 本種と異なり分生子頂部の付属糸が2–4回分枝する Monochaetinula spp. 本種と異なり分生子中位の細胞が暗褐色ではなく帯オリーブ色~淡褐色 本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3ではなく1 本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく3-4 nrSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりスポロカドゥス科クレードに含まれる)