(仮訳)南米産のCortinarius mapuveronicae:ヨーロッパ産およびオーストラリア産デルモシボイドフウセンタケ類を繋ぐ化学的・形態的リンク
Lange, J. et al. 2026. Cortinarius mapuveronicae from South America, a chemical and morphological link between European and Australian dermocyboid Cortinarii. Natural Products and Bioprospecting. Available at: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12862044/pdf/13659_2025_Article_552.pdf [Accessed February 8, 2026] 【R3-13608】2026/2/8投稿

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3行まとめ

チリのナンキョクブナ林で採集された菌を検討し、Cortinarius mapuveronicaeとして新種記載した。
本種から新規化合物のclavorubin-8-O-methyletherを含む10種のアントラキノン類を単離・同定し、それらの抗菌活性および細胞毒性を評価した。
分子系統解析で本種はC. rubrobasalisと姉妹群を形成し、南米産のデルモシボイドのフウセンタケ類がオーストラリア・ニュージーランド産の種と混合系統を形成せず、独自に進化してきたことが示唆された。
Chile, Aysen Region, Chaíten, close to the Carretera Austral (Ruta 7)

(新種)

Cortinarius mapuveronicae N. Arnold, Palfner, Peintner, Huymann, Siewert
語源…マプチェ語の「土地」+Cortinarius veronicae
※2026年2月8日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Cortinarius rubrobasalis
チリに分布する
ナンキョクブナ林に生息する
子実体が赤色
子実体のアルカリ反応が陽性
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で姉妹群関係にある
本種と異なりアルゼンチンにおける分布が知られている
本種と異なり傘表面のKOH反応が帯紫マゼンタレッドではなく暗褐色~黒色
本種と異なり襞が淡桃色または桃橙色~橙色ではなく幼時黄褐色
本種と異なり柄基部の肉が即座に黒変する
本種と異なり担子胞子がKOHで顕著な帯紫色に呈色するという特徴を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius teresae
生息地域が同一である
生息環境が同一である
子実体が赤色
子実体のアルカリ反応が陽性
本種より子実体が帯紫赤色
本種と異なり担子胞子がKOHで顕著な紫色に呈色するという特徴を欠く
Cortinarius veronicae
子実体がアルカリ反応を示す
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で姉妹群関係にある
本種と異なりチリではなくニュージーランド、オーストラリアなどに分布する
本種と異なり子実体表面のアルカリ反応が帯紫マゼンタレッドではなくオリーブ灰色
本種より襞が橙赤色
本種より担子胞子の幅が広い
本種より担子胞子が広楕円形である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される