2026年3月4日 (仮訳)Reticularia属における隠蔽種分化:日本およびタスマニア産の形態的に識別困難な2新種 Leontyev DV et al. 2026. Cryptic speciation in Reticularia: two hardly distinguishable new species from Japan and Tasmania. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://fuse-journal.org/wp-content/uploads/2026/02/FuseVol17Art2.pdf [Accessed March 4, 2026] 【R3-13680】2026/3/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ヨーロッパ、アジア、南北アメリカ、オーストラリアのReticularia属48標本について形態学的検討および分子系統解析を実施した。 分子解析により少なくとも4つの近似隠蔽種が検出され、そのうち日本産のR. lucidulaとタスマニア産のR. tasmanicaの2新種を記載した。 両新種はいずれも半隠蔽種であったが、胞子の網目状装飾および皮層の形質などが近縁種と異なっていた。 長野県南佐久郡北八ヶ岳 (新種) Reticularia lucidula Leontyev, J. Matsumoto, M. Kobayashi, Schnittler 語源…やや光沢のある 【よく似た種との区別】 Reticularia splendens(ドロホコリ) 皮層に光沢を有することがある 胞子直径あたりの網目数が少ない nrSSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本ではなく米国、ユーラシア大陸などに分布する 本種と異なり着合子嚢体が比較的硬いが中間的な性質を示すのではなく、硬くて指で軽く押しても形が保たれる 本種と異なり皮層が永存性でない 本種と異なり皮層が厚い 本種と異なり皮層がしばしば銀色 本種と異なり皮層が半透明ではなく非透明である 本種と異なり皮層が膜質でない 本種と異なり胞子の網目状装飾に覆われない領域が大型の疣および畝で覆われるのではなく覆われない 本種と異なり偽細毛体が柔軟な糸状体からなるのではなく密で硬い板状の迷路状をなす nrSSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Reticularia jurana(ジュラドロホコリ) 形態的にほとんど識別困難なほど類似している 皮層が永存性のことがある 皮層に光沢を有することがある 皮層が膜質のことがある 本種と異なり日本ではなくヨーロッパ、北米、南米などに分布する 本種と異なり着合子嚢体が比較的硬いのではなく振ったり息を吹きかけると揺れるほど柔らかい 本種と異なり皮層が永存性ではなく一時的で消失する 本種と異なり皮層が艶消し状である 本種と異なり偽細毛体が緩く柔軟な糸状体から三次元網目を形成する 本種と異なり偽細毛体が僅かな振動でも揺れる nrSSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Australia, Tasmania, Black Sugarloaf, Birralee, big tree track (新種) Reticularia tasmanica Leontyev, S.J. Lloyd, Schnittler 語源…タスマニアの 【よく似た種との区別】 Reticularia jurana(ジュラドロホコリ) 形態的にほとんど識別困難なほど類似している 着合子嚢体が振ったり息を吹きかけると揺れるほど柔らかい 皮層に光沢を欠くことがある 皮層が膜質のことがある 胞子直径あたりの網目数が多い 偽細毛体が緩く柔軟な糸状体から三次元網目を形成する 偽弾糸が僅かな振動でも揺れる nrSSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくヨーロッパ、北米、南米などに分布する 本種と異なり胞子の網目状装飾のない部分が孤立した単独または集合した多角形の網目で覆われるのではなく異なる装飾を有する nrSSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される