2016年11月15日 (仮訳)中国北西部において3種の砂漠化防止植物に潰瘍病を引き起こしたCytospora属菌 Fan, X-L. et al., 2015. Cytospora species associated with canker disease of three anti-desertification plants in northwestern China. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.197.4.1 [Accessed November 15, 2016]. 【R3-03478】2016/11/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国北西部においてヤナギバグミ、スナジグミ、およびSalix psammophilaの3種の植物に潰瘍病を引き起こしたCytospora属菌を検討した。 培養性状や分子系統解析の結果などを基に、新種C. gigaspora、新組み合わせC. populinaを含む6種を認めた。 新種C. gigasporaは分生子果の小室が扁平で複数生じ、分生子が異常に長いことなどで特徴づけられた。 中国陝西省楡林市機場東路 (新種) Cytospora gigaspora C.M. Tian, X.L. Fan & K.D. Hyde 語源…巨大な胞子の(分生子のサイズから) 【よく似た種との区別】 Cytospora nivea 中国に分布する 同じSalix psammophilaを宿主とする 宿主に潰瘍病を引き起こす ITS+nrLSU+RPB2+ACTおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヤマナラシ属植物が宿主として知られている 本種と異なり小室が扁平でない 本種より分生子のサイズが小さい ITS+nrLSU+RPB2+ACTおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Cytospora populina (Fuckel) C.M. Tian, X.L. Fan & K.D. Hyde 旧名:Valsa populina Fuckel ※本種の宿主としてSalix psammophilaを初めて報告した。 【よく似た種との区別】 Cytospora hippophaes 中国に分布する 宿主に潰瘍病を引き起こす ITS+nrLSU+RPB2+ACTおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 ITS+nrLSU+RPB2+ACTおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Cytospora elaeagni Allesch. (その他掲載種) Cytospora hippophaes Thüm. 【よく似た種との区別】 Cytospora populina 中国に分布する 宿主に潰瘍病を引き起こす ITS+nrLSU+RPB2+ACTおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 ITS+nrLSU+RPB2+ACTおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Cytospora nivea Fuckel ※本種の宿主としてSalix psammophilaを初めて報告した。 【よく似た種との区別】 Cytospora gigaspora 中国に分布する 同じSalix psammophilaを宿主とする 宿主に潰瘍病を引き起こす ITS+nrLSU+RPB2+ACTおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヤマナラシ属植物が宿主として知られていない 本種と異なり小室が扁平 本種より分生子のサイズが大きい ITS+nrLSU+RPB2+ACTおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Cytospora chrysosperma (Pers.) Fr. ※本種の宿主としてSalix psammophilaを初めて報告した。