2015年8月3日 (仮訳)Protea repensの花序から分離された新種を含む、南アフリカのフィンボス・バイオームにおけるアオカビ属Citrina節の多様性 Visagie, CM. et al., 2014. Diversity of Penicillium section Citrina within the fynbos biome of South Africa, including a new species from a Protea repens infructescence. Mycologia. … Available at: http://www.mycologia.org/content/106/3/537.short [Accessed August 2, 2015]. 【R3-02066】2015/08/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカ、西ケープ州のフィンボス・バイオームにおいてアオカビ属61種を分離し、そのうちCitrina節の9種を検討した。 そのうち、Protea repens花序に生育するダニから分離された1種をPenicillium sucrivorumとして新種記載した。 本種は30°Cで生育可能、エールリヒ反応陽性、全培地で菌核を形成しない、などの特徴を示し、それらの形質で近縁種と区別された。 South Africa, Western Cape Province, Struisbaai (新種) Penicillium sucrivorum C. M. Visagie & K. Jacobs 語源…糖を食べる(糖の豊富なYES培地で旺盛に生育することから) 【よく似た種との区別】 Penicillium neomiczynskii 菌核を形成しない CYAS:CYAが1以上 benA+CMD、benA、CMDに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくニュージーランドなどに分布する 本種と異なりProtea repensの花序ではなく土壌などから分離される 本種と異なりエールリヒ反応陽性ではなく陰性 本種と異なりYES培地でのリバースが黄色ではなくベージュ色~黄色 本種と異なりCYA30°Cで生育不能 本種よりCYA培地での生長が遅い 本種よりMEA培地での生長が遅い 本種よりYES培地での生長が遅い benA+CMD、benA、CMDに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium miczynskii benA+CMD、benA、CMDに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなく米国、ポーランドなどに分布する 本種と異なりProtea repensの花序ではなく土壌などから分離される 本種と異なり菌核を形成する 本種と異なりエールリヒ反応陽性ではなく陰性 本種と異なりYES培地でのリバースが黄色ではなく黄橙色~黄褐色 本種と異なりCYA30°Cで生育不能 本種よりMEA培地での生長が遅い 本種よりYES培地での生長が遅い 本種と異なりCYAS:CYAが1以上ではなく1以下 benA+CMD、benA、CMDに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium aurantiacobrunneum エールリヒ反応陽性 CYAS:CYAが1以上 benA+CMD、benA、CMDに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくデンマーク、ニュージーランドなどに分布する 本種と異なりProtea repensの花序ではなく土壌や材などから分離される 本種と異なり菌核を形成する 本種と異なりYES培地でのリバースが黄色ではなく黄橙色~黄褐色 本種よりCYA30°Cでの生長が遅い 本種よりYES培地での生長が遅い benA+CMD、benA、CMDに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium cairnsense 南アフリカに分布する Protea repensの花序から分離される CYA30°Cで生育可能 CYAS:CYAが1以上 benA+CMD、benA、CMDに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカのみではなくオーストラリア、台湾などからも知られている 本種と異なり菌核を形成する 本種と異なりエールリヒ反応陽性ではなく陰性 本種と異なりYES培地でのリバースが黄色ではなく帯褐赤色~帯褐色 本種よりCYA培地での生長が速い 本種よりMEA培地での生長が速い benA+CMD、benA、CMDに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium quebecense CYA30°Cで生育可能 benA+CMD、benA、CMDに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくカナダなどに分布する 本種と異なりProtea repensの花序ではなく空中などから分離される 本種と異なり菌核を形成する 本種と異なりエールリヒ反応陽性ではなく陰性 本種と異なりYES培地でのリバースが黄色ではなく中央部が暗赤色で縁部が褐色 本種よりCYA培地での生長が速い 本種と異なりCYAS:CYAが1以上ではなく1以下 benA+CMD、benA、CMDに基づく分子系統解析で明瞭に区別される