2018年1月31日 (仮訳)新種Hygrocybe umbilicata:本属のバングラデシュからの初報告およびその系統的位置 Hosen, MI. et al., 2016. Hygrocybe umbilicata sp. nov., with first generic report for Bangladesh and its phylogenetic placement. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.280.1.7 [Accessed January 30, 2018]. 【R3-04810】2018/1/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ バングラデシュで採集された菌を検討し、Hygrocybe umbilicataとして新種記載した。 本種は傘が鮮やかな緋赤色で臍状に窪み、襞が白色で短く垂生し疎、柄がレモン色、担子胞子が類球形であることなどで特徴づけられた。 バングラデシュからのアカヤマタケ属菌の報告は初となった。 Bangladesh, Rangpur division, Dinajpur, Birganj, Singra Forest (新種) Hygrocybe umbilicata Iqbal Hosen & T. H. Li 語源…臍状の(傘の形状から) 【よく似た種との区別】 Hygrocybe griseobrunnea ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりバングラデシュではなく中国などに分布する 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形でない 本種と異なり縁シスチジアを欠く 本種と異なり傘表皮が毛状被である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe sparifolia ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりバングラデシュではなく中国などに分布する 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形でない 本種と異なり縁シスチジアを欠く 本種と異なり傘表皮が毛状被である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe melleofusca ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりバングラデシュではなくプエルトリコなどに分布する 本種と異なり傘が鮮やかな緋赤色ではなく蜜黄色~黄褐色 本種と異なり傘が臍状ではなく穿孔状 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形でない 本種と異なり縁シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe caespitosa(ササクレヒメノカサ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりバングラデシュではなく米国などに分布する 本種と異なり傘が鮮やかな緋赤色ではなく粘土色~肉桂褐色 本種と異なり肉が帯黄色~明るい黄色 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形でない 本種と異なり縁シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe rubroalba 子実体の色がほぼ同一 襞が白色 本種と異なりバングラデシュではなくブラジルなどに分布する 本種より襞の間隔が密 本種より柄の幅が広い 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく楕円形~長楕円形 Hygrocybe batistae 本種と異なりバングラデシュではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり子実体が叢生する 本種と異なり担子胞子に2型を有する 本種と異なり傘表皮に樹枝状突起を有する Hygrocybe coccinea(ベニヤマタケ) 本種と異なり子実体全体が帯黄色~赤橙色 本種と異なり襞が短く垂生するのではなく直生する 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく楕円形~長楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe rubida 縁シスチジアの形状が類似している 本種と異なりバングラデシュではなくインドなどに分布する 本種と異なり柄がレモン色ではなく濃赤色 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく卵状~類扁桃形