(仮訳)Sutorius eximius複合種」の洞察:遺伝学的一致と形態に基づくインド産の新種Sutorius apleurocystidiatusの解明
Das, K. et al. 2024. Insight into the “Sutorius eximius species complex” with concordant genealogies and morphology to unveil the novel species Sutorius apleurocystidiatus (Boletaceae) from India. Taiwania. Available at: https://taiwania.ntu.edu.tw/abstract/2004 [Accessed July 26, 2024] 【R3-11918】2024/7/26投稿

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3行まとめ

Sutorius eximius複合種の形態学的検討および分子系統解析を実施し、本菌群に少なくとも8種を認めた。
そのうちコナラ属の樹下に発生し、傘に粘性があり、側シスチジアを有することなどで特徴づけられたインド産の一種をSutorius apleurocystidiatusとして新種記載した。
4遺伝子に基づく分子系統解析で、本新種はS. alpinusに近縁であったが独自の系統を形成した。
India, Uttarakhand, Chamoli District, Didna

(新種)

Sutorius apleurocystidiatus K. Das, Su.Datta, A. Ghosh & Vizzini
語源…側シスチジアを欠く
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Sutorius alpinus
アジアに分布する
森林に生息する
形態的に類似している(野外で容易に混同されうる)
ITS+nrLSU+rpb2+tef 1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種と異なり温帯林ではなく亜熱帯~高山帯に生息する
本種と異なりコナラ属ではなくマツ科樹木の下に発生する
本種と異なり傘表面に粘性を有するのではなく乾燥している
本種と異なり孔口面が帯灰赤色~暗い帯赤紫色または帯赤紫色
本種と異なり孔口面が傷つくと帯赤褐色に変色する
本種と異なり管孔が帯紫灰色~暗い帯紫灰色
本種と異なり孔口が角張る
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
ITS+nrLSU+rpb2+tef 1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sutorius microsporus
アジアに分布する
森林に生息する
形態的に類似している(野外で容易に混同されうる)
子実体のサイズが類似している
傘が帯赤褐色~橙褐色
柄が淡灰色~帯灰褐色
柄表面に暗褐色~帯黒褐色の点状小鱗片を伴う
ITS+nrLSU+rpb2+tef 1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種と異なり亜高山帯~高山帯に生息する
本種と異なりコナラ属ではなくマツ科樹木の下に発生する
本種と異なり傘表面に粘性を有するのではなく乾燥している
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
ITS+nrLSU+rpb2+tef 1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sutorius pseudotylopilus
アジアに分布する
森林に生息する
形態的に類似している(野外で容易に混同されうる)
ITS+nrLSU+rpb2+tef 1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくタイなどに分布する
本種と異なり温帯ではなく熱帯などに分布する
本種と異なり孔口面が紫色で老成すると褐色~暗褐色
本種と異なり柄肉が基部で帯緑白色
本種と異なり柄シスチジアが広紡錘形~紡錘形
ITS+nrLSU+rpb2+tef 1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sutorius eximius(ウラグロニガイグチ)
ITS+nrLSU+rpb2+tef 1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくコスタリカなどに分布する
本種と異なり傘が橙色や赤色を帯びない
本種と異なり傘表面に粘性を有するのではなく乾燥している
本種と異なり孔口がチョコレート褐色
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
本種より担子胞子が長い
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
ITS+nrLSU+rpb2+tef 1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される