2014年11月15日 (仮訳)東アジア産ムカデゴケ科地衣の系統解析により確かめられた新属Kashiwadia Kondratyuk, SY. et al., 2014. Kashiwadia gen. nov. (Physciaceae, lichen-forming Ascomycota), proved by phylogenetic analysis of the Eastern Asian Physciaceae. Acta Botanica Hungarica. …. Available at: http://www.akademiai.com/index/T1324212312501J1.pdf [Accessed November 14, 2014]. 【R3-01284】2014/11/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ シロムカデゴケ (Physcia orientalis) に対して新属Kashiwadiaを提唱した。 ITSおよびITS+mtSSUに基づく分子系統解析で、本種はPhyscia属よりもHeterodermia属クレードにより近縁であった。 Kashiwadia属はHeterodermia属とは皮層の菌糸組織や子嚢胞子の型などで区別された。 (新組み合わせ) Kashiwadia orientalis (Kashiw.) S. Y. Kondr., L. Lőkös et J.-S. Hur 旧名:Physcia orientalis Kashiw. シロムカデゴケ 語源…(明言されていないが)日本の地衣学者、柏谷博之博士に献名 (※編集注:Kashiwadaniaの誤り、あるいは意図的に短縮した?) 【よく似た種との区別】 Physcia spp. 本種より裂片の幅がずっと広い 本種と異なり異形菌糸組織の層を上下2層有するという特徴を欠く ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeophyscia spp. 本種と異なり地衣体下面が淡褐色でない 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびゼオリンを有するという特徴を欠く ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Heterodermia spp. ITSおよびITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子がPachysporaria型でない 本種と異なり異形菌糸組織の層を上下2層有するという特徴を欠く ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される