2021年7月31日 (仮訳)中国産の分子データにより支持された新種、Mazosia weii Yao, Z-T., Jiang, S-H. & Jia, Z-F. 2021. Mazosia weii sp. nov. (Roccellaceae) from China, a new species supported by molecular data. The Bryologist. Available at: https://bioone.org/journals/the-bryologist/volume-124/issue-3/0007-2745-124.3.335/Mazosia-weii-sp-nov-Roccellaceae-from-China-a-new-species/10.1639/0007-2745-124.3.335.short [Accessed July 31, 2021] 【R3-08644】2021/7/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国福建省において葉上に生じた地衣の一種を検討し、Mazosia weiiとして新種記載した。 本種は地衣体が褐色の疣からなり、子嚢胞子が紡錘形で3隔壁を有することなどで特徴づけられた。 地衣体に毛を有する本属地衣の検索表を掲載した。 中国福建省南平市武夷山市龍川大峡谷 (新種) Mazosia weii Z.T.Yao, S.H.Jiang & Z.F.Jia 語源…中国の菌学者、魏江春氏に献名 【よく似た種との区別】 Mazosia aptrootii 地衣体の疣が褐色 地衣体表面に毛を有する 地衣体の構造が類似している 本種と異なり地衣体がしばしば帯黒色の初生菌糸体の線に囲まれる 本種より子嚢胞子が僅かに短い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく3-5 Mazosia tenuissima 地衣体が疣状 地衣体表面に毛を有する 本種と異なり地衣体の疣が褐色ではなく地衣体本体と同色で淡色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Mazosia pilosa 地衣体表面に毛を有する 本種と異なり地衣体表面が疣状ではなく平滑 Mazosia tomentifera 地衣体表面に毛を有する 本種と異なり地衣体表面が疣状ではなく平滑 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく5 Mazosia bambusae(コクテンフシアナゴケ) 地衣体が疣状 nrLSUおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣成分が薄層クロマトグラフィーで検出されない nrLSUおよびnrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mazosia melanophthalma(ハクテンフシアナゴケ) 地衣体が疣状 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体の疣が褐色ではなく地衣体本体と同色 本種と異なり地衣体表面が長軟毛状ではなく無毛 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mazosia phyllosema(ナメラフシアナゴケ) nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体表面が疣状ではなく平滑 nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mazosia paupercula nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体表面が疣状ではなく平滑 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく3-7 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mazosia carnea 地衣体が疣状 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mazosia pseudobambusae 地衣体表面に毛を欠く 本種と異なり地衣体の疣が地衣体本体と同色 本種と異なり暗褐色の初生菌糸体を欠く