2016年10月25日 (仮訳)Trametes cervinaの分子系統と分類学的位置、および新属Trametopsisの記載 Tomšovský, M., 2008. Molecular phylogeny and taxonomic position of Trametes cervina and description of a new genus Trametopsis. Czech Mycology. Available at: https://web.natur.cuni.cz/cvsm/CM60101F.pdf [Accessed October 24, 2016]. 【R3-03415】2016/10/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 孔口の形状や骨格菌糸などが狭義のシロアミタケ属と異なることが知られていたTrametes cervinaを検討し、本種に対して新属Trametopsisを提唱した。 分子系統解析の結果、本種とその他のヨーロッパ産シロアミタケ属菌の間に顕著な差異があることが示された。 本種に最も近縁な種はCeriporiopsis aneirinaおよびC. resinascensであった。 (新組み合わせ) Trametopsis cervina (Schwein.) Tomsovský 旧名:Trametes cervina (Schwein.) Bres. 語源…(属名)シロアミタケ属類似 【よく似た種との区別】 Ceriporiopsis aneirina チェコに分布する 子実体の形態が背着生の場合に非常に類似している 孔口が老成すると不規則な形状をなす nrLSUおよびmtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体がほとんどの場合傘状あるいは半背着生という特徴を欠く 本種と異なり菌糸構成が2菌糸型でない nrLSUおよびmtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceriporiopsis resinascens チェコに分布する 孔口が老成すると不規則な形状をなす 厚壁の中程度に分枝する菌糸を含むことがある nrLSUおよびmtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体がほとんどの場合傘状あるいは半背着生という特徴を欠く 本種と異なり菌糸構成が2菌糸型でない nrLSUおよびmtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される