2020年8月18日 (仮訳)形態-分子解析が明らかにした新種、Appendiculella viticis Marasinghe, DS. et al., 2020. Morpho-molecular analysis reveals Appendiculella viticis sp. nov. (Meliolaceae). Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.454.1.4 [Accessed August 18, 2020] 【R3-07604】2020/8/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、チエンラーイ県においてハマゴウ属植物の葉に生じた菌を検討し、Appendiculella viticisとして新種記載した。 本種は子嚢果に縦方向の条線を持つ円錐形の細胞を有し、子嚢胞子が楕円形~紡錘形で油滴を含むことなどで特徴づけられた。 Appendiculella属菌の形態形質の比較表を掲載した。 Thailand, Chiang Rai, Mae Fah Luang University, Botanical Garden (新種) Appendiculella viticis Marasinghe, Hongsanan, Boonmee & K.D. Hyde 語源…ハマゴウ属の 【よく似た種との区別】 Appendiculella alchorneae 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなくガイアナなどに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくAlchornea属植物などに生じる 本種と異なり子嚢果の円錐状細胞に縦方向の条線を有するという特徴を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく楕円形 本種と異なり子嚢胞子に油滴を含むという特徴を欠く 本種より菌足の頭細胞のサイズが小さい 本種より菌足の柄細胞のサイズが小さい Appendiculella araliae 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 菌足の頭細胞のサイズの範囲が重なる 本種と異なりタイではなくイングランドなどに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくタラノキ属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく楕円形 Appendiculella arisanensis アジアに分布する 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなく台湾などに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくCyclobalanopsis属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく楕円形~長楕円形 本種より菌足の頭細胞のサイズが小さい 本種より菌足の柄細胞のサイズが小さい Appendiculella calophylli アジアに分布する 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなくインドなどに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくテリハボク属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より菌足の頭細胞が長い Appendiculella castanopsidifoliae アジアに分布する 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなく台湾などに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくSynaedrys属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく長楕円形 本種より菌足の頭細胞のサイズが小さい 本種より菌足の柄細胞のサイズが小さい Appendiculella elaeocarpi アジアに分布する 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなくインドなどに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくホルトノキ属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より菌足の頭細胞の幅が狭い Appendiculella elaeocarpicola アジアに分布する 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなくインドなどに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくホルトノキ属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく楕円形~長楕円形 本種より菌足の頭細胞の幅が狭い Appendiculella engelhardtiae 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなく台湾などに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくEngelhardtia属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく類楕円形~円筒形 本種より菌足の頭細胞の幅が狭い Appendiculella konishii アジアに分布する 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなく台湾などに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくSynaedrys属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく楕円形~長楕円形 本種より菌足の頭細胞の幅が狭い Appendiculella lithocarpicola アジアに分布する 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなく台湾などに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくSynaedrys属植物などに生じる 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく楕円形~長楕円形 本種より菌足の頭細胞の幅が狭い Appendiculella malasiae アジアに分布する 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 菌足の頭細胞のサイズの範囲が重なる 本種と異なりタイではなく中国などに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくMalaisia属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく円筒形 本種より菌足の柄細胞のサイズが大きい Appendiculella shettyi アジアに分布する 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなくインドなどに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくタイワンツバキ属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく楕円形~長楕円形 本種より菌足の頭細胞のサイズが小さい 本種より菌足の柄細胞のサイズが小さい Appendiculella sorocula 子嚢果が球形~類球形 子嚢果に隆起した円錐状の細胞を有する 子嚢果に付属糸を欠く 子嚢果が厚壁 子嚢胞子が暗褐色 子嚢胞子の隔壁数が4のことがある 本種と異なりタイではなくプエルトリコなどに分布する 本種と異なりハマゴウ属ではなくEupatrorium属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく楕円形~長楕円形 本種より菌足の頭細胞の幅が狭い Appendiculella sorocula var. portoricensis ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される