2024年6月3日 (仮訳)形態形質および系統解析により中国産の新種Antrodia yunnanensisが明らかになった Han, M-L. et al. 2024. Morphological characteristics and phylogenetic analyses reveal Antrodia yunnanensis sp. nov. (Polyporales, Basidiomycota) from China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.460.1.1 [Accessed June 3, 2024] 【R3-11759】2024/6/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省において被子植物の生木に発生した菌を検討し、Antrodia yunnanensisとして新種記載した。 本種は子実体が一年生で背着生、孔口面が帯灰青色~暗い帯灰青色で、担子胞子が円筒形平滑薄壁、2菌糸型で生殖菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。 分子系統解析で本種は独自の系統を形成し、A. tropicaに近縁であった。 中国雲南省普洱市景東イ族自治県無量山国家級自然保護区 (新種) Antrodia yunnanensis M.L. Han & Q. An 語源…雲南産の 【よく似た種との区別】 Antrodia tropica 中国に分布する 子実体が一年生 子実体が背着生 担子胞子のサイズが類似している 菌糸構成が2菌糸型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり孔口面が帯灰青色~暗い帯灰青色ではなく帯桃黄褐色~帯灰色 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なりシスチジオールを有するのではなく欠く 本種と異なり子実層托実質において生殖菌糸が優占する 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸に結晶を伴わない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Antrodia huangshanensis 中国に分布する 子実体が一年生 子実体が背着生 孔口が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり孔口面が帯灰青色~暗い帯灰青色ではなく白色~クリーム色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子がソーセージ形~円筒形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Antrodia ramentacea 中国に分布する 子実体が一年生 子実体が背着生 孔口が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりノルウェーにおける分布が知られている 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり子実層托実質において生殖菌糸が優占する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される