2023年4月13日 (仮訳)Distoseptispora属の形態変異および6新種の記載 Yang, J. et al., 2021. Morphological Variety in Distoseptispora and Introduction of Six Novel Species. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/7/11/945 [Accessed April 13, 2023] 【R3-10507】2023/4/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国およびタイにおいて小川に沈んだ枯れ枝に発生したDistoseptispora属の形態学的検討および分子系統解析を実施した。 D. amniculiなど6新種を記載し、そのうちD. hyalinaは本属における初の有性世代の報告となった。 また、D. lignicolaを中国新産種として報告した。 Thailand, Trat Province, Amphoe Ko Chang (新種) Distoseptispora amniculi J. Yang & K.D. Hyde 語源…小川の 【よく似た種との区別】 Distoseptispora neorostrata 分生子柄が比較的長い 分生子が倒棍棒形嘴状 分生子に異隔壁を有する nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子柄頂部が截断状 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が帯オリーブ褐色、帯灰褐色または褐色なのではなく暗色 nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Distoseptispora rostrata 分生子柄が比較的長い 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子が倒棍棒形嘴状 分生子に異隔壁を有する nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子が帯オリーブ褐色、帯灰褐色または褐色なのではなく帯オリーブ色~淡褐色 nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Distoseptispora bangkokensis 分生子柄頂部が丸い 分生子に異隔壁を有する nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種より分生子が長い nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国貴州省遵義県赤水市四洞溝 (新種) Distoseptispora atroviridis J. Yang & K.D. Hyde 語源…暗緑色の(分生子の色から) 【よく似た種との区別】 Phragmocephala atra 分生子柄が緩く~密に束状になり基部で凝集する 分生子形成細胞が時に貫生伸長する 分生子形成細胞にフレアを有する 分生子が倒卵状~楕円形 分生子の離脱が破裂的 本種と異なり分生子が褐色 本種と異なり分生子に太い暗色の帯をあらわす Phragmocephala elliptica 分生子柄が緩く~密に束状になり基部で凝集する 分生子形成細胞が時に貫生伸長する 分生子形成細胞にフレアを有する 分生子が倒卵状~楕円形 分生子の離脱が破裂的 本種と異なり分生子が褐色 本種と異なり分生子に太い暗色の帯をあらわす Phragmocephala hughesii 分生子柄が緩く~密に束状になり基部で凝集する 分生子形成細胞が時に貫生伸長する 分生子形成細胞にフレアを有する 分生子が倒卵状~楕円形 分生子の離脱が破裂的 本種と異なり分生子が褐色 本種と異なり分生子に太い暗色の帯をあらわす Phragmocephala garethjonesii 分生子柄が緩く~密に束状になり基部で凝集する 分生子形成細胞が時に貫生伸長する 分生子形成細胞にフレアを有する 分生子が倒卵状~楕円形 分生子の離脱が破裂的 本種と異なり分生子が褐色 本種と異なり分生子に太い暗色の帯をあらわす Distoseptispora leonensis nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄が緩くまとまるという特徴を欠く 本種より分生子柄が短い 本種より分生子柄の幅が広い 本種と異なり分生子形成細胞が稀に貫生伸長するのではなく最大3回連続伸長する 本種より分生子形成細胞頂部の幅が狭い 本種と異なり分生子形成細胞にフレアを有するという特徴を欠く 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が暗緑色ではなく褐色~暗褐色 本種と異なり分生子が倒卵状~楕円形ではなく紡錘形または嘴状 本種と異なり分生子の隔壁数が6ではなく9-17 nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Distoseptispora fusiformis 同所的に分布する(中国) 同時に発生する 腐朽した小枝に発生する nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄が緩くまとまるか束状という特徴を欠く 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子形成細胞が台形でない 本種より分生子のサイズが僅かに大きい 本種と異なり分生子が暗緑色でない 本種と異なり分生子が倒卵状~楕円形でない nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国貴州省遵義県赤水市赤水河 (新種) Distoseptispora effusa L.L. Liu & Z.Y. Liu 語源…平らに広がる(コロニーの形状から) 【よく似た種との区別】 Distoseptispora rostrata 分生子柄が貫生伸長する 分生子が倒棍棒形 分生子に異隔壁を有する nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種より分生子が長い nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Distoseptispora hydei nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が帯オリーブ色~褐色 本種と異なり分生子が倒洋梨形~紡錘形 nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Distoseptispora obpyriformis nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が帯オリーブ色~暗褐色 本種と異なり分生子が倒洋梨形~倒棍棒形 nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国貴州省遵義県赤水市四洞溝 (新種) Distoseptispora fusiformis J. Yang & K.D. Hyde 語源…紡錘形の(分生子の形状から) 【よく似た種との区別】 Distoseptispora atroviridis 同所的に分布する(中国) 同時に発生する 腐朽した小枝に発生する nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄が緩くまとまるか束状 本種より分生子柄が長い 本種と異なり分生子形成細胞が台形 本種より分生子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり分生子が暗緑色 本種と異なり分生子が倒卵状~楕円形 nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Trat Province, Amphoe Ko Chang (新種) Distoseptispora hyalina J. Yang & K.D. Hyde 語源…無色の 【よく似た種との区別】 Sporidesmium thailandense 子嚢が円筒形有柄 子嚢の先端リングが非アミロイド 子嚢胞子が子嚢において斜めに1列で配列する 子嚢胞子の長さが類似している 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子に粘液質の鞘を有する 本種と異なり子嚢果が埋生~半埋生または破出性ではなく宿主組織から未分化である 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が成熟時3ではなく3-4 本種より子嚢果の壁細胞のサイズが小さい Miyoshiella triseptata 子嚢の先端リングが非アミロイド 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数が3 本種と異なり子嚢果が乳頭状 本種と異なり子嚢果が炭質 本種より子嚢が短い 本種より子嚢の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が無色~帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子が鞘に包まれない 中国貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州独山県 (新種) Distoseptispora verrucosa J. Yang & K.D. Hyde 語源…疣状の(分生子の表面性状から) 【よく似た種との区別】 Distoseptispora lancangjiangensis 分生子柄が暗褐色 分生子柄頂部が丸い 分生子が狭倒棍棒形嘴状 分生子表面が疣状 分生子基部に暗色の脱離痕を有する 分生子の隔壁が真正隔壁である nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が帯オリーブ褐色ではなく帯オリーブ色または褐色 nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Distoseptispora suoluoensis 分生子柄の長さが類似している 分生子柄が暗褐色 分生子柄頂部が丸い 分生子が狭倒棍棒形嘴状 分生子表面が疣状 分生子基部に暗色の脱離痕を有する 分生子の隔壁が真正隔壁である nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が帯オリーブ褐色ではなく暗い帯黄褐色~暗い帯オリーブ褐色 nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Distoseptispora bambusae 分生子柄が暗褐色 分生子柄頂部が丸い 分生子が狭倒棍棒形嘴状 分生子表面が疣状 分生子基部に暗色の脱離痕を有する 分生子の隔壁が真正隔壁である nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が帯オリーブ褐色ではなく帯オリーブ色または褐色 nrLSU+ITS+TEF1α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sporidesmium tengii 分生子柄が長い 分生子が倒棍棒形嘴状 分生子に真正隔壁を有する 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子柄頂部が截断状 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子表面が疣状ではなく平滑 本種と異なり分生子基部に暗色の脱離痕を有するのではなく欠く Sporidesmium tunicatum 分生子柄が長い 分生子が倒棍棒形嘴状 分生子表面が疣状 分生子に真正隔壁を有する 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子柄頂部が截断状 本種より分生子が僅かに長い 本種と異なり分生子基部に暗色の脱離痕を有するのではなく欠く 本種と異なり分生子頂部に鞘を伴う (中国新産種) Distoseptispora lignicola D.F. Bao, Z.L. Luo, H.Y. Su, & K.D. Hyde