2020年6月8日 (仮訳)熱帯インド産アセタケ属菌の新種および特筆すべき種 Pradeep, CK. et al., 2016. New and noteworthy species of Inocybe (Agaricales) from tropical India. Mycological Progress. Avaialble at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-016-1174-z [Accessed June 8, 2020] 【R3-07391】2020/6/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド、ケララ州の熱帯域から11種のアセタケ属菌を報告した。 そのうちInocybe papilliformisなど7種を新種記載し、I. pileosulcataを有効記載した。 また、I. calamistrata var. mucidiolensを種に昇格させた。 India, Kerala State, Wayanad District, Ponkuzhy (新種) Inocybe papilliformis C.K. Pradeep & Matheny 語源…乳頭形の(傘の中丘の形状から) 【よく似た種との区別】 Inocybe hydrocybiformis インドに分布する ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイにおける分布が知られている 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが黄色 本種と異なり縁シスチジアが薄壁 本種と異なり側シスチジアを欠く ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe petchii アジアに分布する 担子胞子が非常に大型 本種と異なりインドではなくスリランカなどに分布する 本種より子実体ががっしりとしている 本種と異なり柄が赤褐色 本種と異なり柄表面全体が粉状 本種と異なり柄基部が塊茎状でやや縁取りがある Inocybe acutata(アシナガトマヤタケ) アジアに分布する 本種と異なりインドではなく日本などに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が類球形 本種と異なり担子胞子表面が刺状 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と異なりパラシスチジアをかなり豊富に有する India, Kerala State, Trivandrum District, JNTBGRI campus (新種) Inocybe parvisquamulosa C.K. Pradeep & Matheny 語源…やや小鱗片状の 【よく似た種との区別】 Inocybe brevisquamulosa アジアに分布する フタバガキ林に生息する 傘中央表面が小鱗片状 柄表面が繊維状であり、粉状ではない 子実体に臭いを欠く 担子胞子が顕著な瘤状 柄シスチジアを欠く 本種と異なりインドではなくタイなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘のサイズが小さい 本種より柄の幅が狭い 本種より担子胞子のサイズが小さい India, Kerala State, Trivandrum District, JNTBGRI campus (新種) Inocybe rimulosa C.K. Pradeep & Matheny 語源…小亀裂状の 【よく似た種との区別】 Inocybe gracilissima 本種と異なりインドではなくオーストラリアなどに分布する 本種と宿主植物が異なる 本種と異なり子実体がオリーブ色を帯びる 本種と異なり傘が凸形~扁平ではなく幼時深い円錐形 Inocybe littoralis インドに分布する 本種と新熱帯などにおける分布が知られている 本種と異なり傘が琥珀黄色 本種と異なり担子胞子が類腎臓形 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形 本種と異なり柄シスチジアを欠く Inocybe ingae インドに分布する 本種と異なりスリランカ、新熱帯などにおける分布が知られている 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘がクリーム色 本種と異なり傘に尖った中丘を有する 本種と異なり傘表面が絹状の繊維状 本種と異なり柄が白色 本種と異なり縁シスチジアが膨大した棍棒形 Inocybe keralensis 本種と異なり傘が帯黄褐色 本種と異なり傘表面が圧着した繊維状 本種と異なり襞が直生~陥入 本種と異なり柄が褐色 本種と異なり柄表面が繊維状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアに結晶を伴う 本種と異なり縁シスチジアが厚壁 本種と異なり傘表皮が二重である Inocybe cutifracta 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが顕著な頭状 India, Kerala State, TBGRI campus (新種) Inocybe alboflavella C.K. Pradeep & Matheny 語源…白色で淡黄色の(傘の色から) 【よく似た種との区別】 Inocybe littoralis インドに分布する 本種と異なり新熱帯などにおける分布が知られている 本種と異なりハマベブドウ属植物などを宿主とする 本種より子実体のサイズが僅かに大きい 本種と異なり傘が琥珀黄色 本種と異なり担子胞子が楕円形~類腎臓形 本種と異なり柄シスチジアを欠く Inocybe ingae インドに分布する 本種と異なりスリランカ、新熱帯などにおける分布が知られている 本種と異なりInga属植物などを宿主とする 本種と異なり傘が淡黄褐色 本種と異なり傘に尖った中丘を有する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり柄シスチジアを欠く India, Kerala State, Trivandrum District, JNTBGRI campus (新種) Inocybe carnosibulbosa C.K. Pradeep & Matheny 語源…肉質の塊茎状の(子実体の質感および柄基部の形状から) 【よく似た種との区別】 Inocybe perlata 本種と宿主植物が異なる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より縁シスチジアが短い 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形 Inocybe umbrina 本種と宿主植物が異なる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より縁シスチジアが短い 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形 Inocybe rimosa(アセタケ) 本種と宿主植物が異なる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より縁シスチジアが短い 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形 Inocybe virosa インドに分布する nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり柄基部が塊茎状でない nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される India, Kerala State, Wayanad District, Muthanga (新種) Inocybe albonitens C.K. Pradeep & Matheny 語源…白色の光沢のある(傘の形態から) 【よく似た種との区別】 Inocybe alboviscida 本種と異なり熱帯の低地に分布するという特徴を欠く 本種と異なりフタバガキ科植物を宿主とするという特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形でない 本種と異なり担子胞子が瘤状でない Inocybe conicoalba(エンスイトマヤタケ) 本種と異なり傘が円錐形~鈍い乳頭状 本種と異なり柄に永続性の被膜の名残を伴う 本種と異なり担子胞子が扁桃形~類レモン形 本種と異なり担子胞子表面が平滑 Inocybe olivaceonigra f. volvata 本種と異なりインドではなくパプアニューギニアなどに分布する 本種と異なりシイ属植物などを宿主とする 本種と異なり傘中央部がオリーブ黒色 本種と異なり傘表面が乾燥している 本種より担子胞子のサイズが小さい Inocybe wayanadensis 本種と異なり子実体が小型 本種と異なり傘表面が小亀裂状 本種と異なり柄基部が縁取りのある塊茎状 本種と異なり傘表皮が粘質毛状被 India, Kerala State, Wayanad District, Ponkuzhy (新種) Inocybe flavosquamulosa C.K. Pradeep & Matheny 語源…黄色の小鱗片の 【よく似た種との区別】 Inocybe viscata ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり傘表面が乾燥しており中丘周囲に帯黄色の鱗片を有するという特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり傘上表皮がゼラチン化しない菌糸からなるのではなく強くゼラチン化する ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される India, Kerala State, Trivandrum District (新種) Inocybe virosa C.K. Pradeep, K.B. Vrinda & Matheny 語源…臭い 【よく似た種との区別】 Inocybe carnosibulbosa インドに分布する nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり柄基部が塊茎状 nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Inocybe hydrocybiformis (Corner & E. Horak) Garrido 【よく似た種との区別】 Inocybe papilliformis インドに分布する ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイにおける分布が知られていない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアが黄色でない 本種と異なり縁シスチジアが薄壁でない 本種と異なり側シスチジアを有する ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Inocybe pileosulcata E. Horak, Matheny & Desjardin 【よく似た種との区別】 Inocybe miyiensis アジアに分布する 本種と異なりコナラ属植物を宿主とする 本種と異なり傘が藁黄色 本種と異なり担子器が2胞子性 (その他掲載種) Inocybe purpureoflavida K.B. Vrinda & C.K. Pradeep (新組み合わせ、新階級) Inocybe mucidiolens (Grund & D.E. Stuntz) Matheny 旧名:Inocybe calamistrata var. mucidiolens Grund & D.E. Stuntz