2016年8月15日 (仮訳)ベラルーシ産の新規あるいは興味深い地衣類および地衣生菌 (2) Tsurykau, A. et al., 2016. New or otherwise interesting records of lichens and lichenicolous fungi from Belarus. II. Herzogia. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.13158/heia.29.1.2016.164 [Accessed August 14, 2016]. 【R3-03201】2016/08/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベラルーシから地衣類および地衣生菌の合わせて17種を報告した。 そのうちFuscidea pusillaなど3種の地衣類、Abrothallus cladoniaeなど13種の地衣生菌をベラルーシ新産種として報告した。 また、機会的地衣生菌Taeniolina scriptaのベラルーシにおける初の地衣類への発生を報告した。 (シリーズ) (R3-01782)New or Otherwise Interesting Records of Lichens and Lichenicolous Fungi from Belarus(2014年) (R3-03201)New or otherwise interesting records of lichens and lichenicolous fungi from Belarus. II.(2016年、本ページ) (ベラルーシ新産種) Abrothallus cladoniae R. Sant. & D. Hawksw. 【よく似た種との区別】 Abrothallus pezizicola 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり子実層が帯黄褐色 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子の下部の細胞のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が暗褐色ではなく淡褐色 (ベラルーシ新産種) Acremonium lichenicola W. Gams (ベラルーシ新産種) Arthonia coronata Etayo (ベラルーシ新産種) Epicladonia simplex D. Hawksw. 【よく似た種との区別】 Epicladonia stenospora ベラルーシに分布する 本種と異なり分生子殻が破出性ではなく埋生する 本種より分生子殻のサイズが通常小さい Epicladonia sandstedei ベラルーシに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなくほとんどの場合1 (ベラルーシ新産種) Fuscidea pusilla Tønsberg 【よく似た種との区別】 Ropalospora viridis ベラルーシに分布する 本種と異なり地衣成分としてペルラトリン酸を含む Fuscidea lightfootii 形態的に類似している(同種とする意見がある) 本種より地衣体のサイズが大きい 本種と異なり地衣体がしばしば帯褐灰色 本種と異なり粗い粒状の粉芽を有する 本種と異なり粉芽が黒褐色 本種と異なり不稔なのではなくしばしば稔性を有する Fuscidea arboricola ベラルーシに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 不稔のことがある 本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む Lecanora compallens ベラルーシに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 不稔のことがある 本種と異なり地衣成分としてウスニン酸およびゼオリンを含む (ベラルーシ新産種) Intralichen lichenicola (M.S. Christ. & D. Hawksw.) D. Hawksw. & M.S. Cole ※Cladonia cenoteaを本種の新宿主として報告した。 【よく似た種との区別】 Intralichen baccisporus 本種より分生子が短い (ベラルーシ新産種) Lichenochora obscuroides (Linds.) Triebel & Rambold 【よく似た種との区別】 Lichenochora aipoliae 同じムカデゴケ科地衣を宿主とする 本種より子嚢胞子が短い Lichenochora galligena 同じムカデゴケ科地衣を宿主とする 本種より子嚢胞子が短い Lichenochora polycoccoides 同じムカデゴケ科地衣を宿主とする 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い Lichenochora weillii 同じムカデゴケ科地衣を宿主とする 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い (ベラルーシ新産種) Lichenoconium erodens M.S. Christ. & D. Hawksw. 【よく似た種との区別】 Lichenoconium erodens ベラルーシに分布する 同じハナゴケ属地衣を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種より分生子殻のサイズが顕著に小さい 本種より分生子形成細胞の幅が狭い 本種と異なり分生子の形状がやや細長いという特徴を欠く (ベラルーシ新産種) Lichenoconium lecanorae (Jaap) D. Hawksw. 【よく似た種との区別】 Lichenoconium usneae 同じハナゴケ属地衣を宿主とする 分生子殻のサイズが類似している 分生子のサイズが類似している 本種より分生子形成細胞が長い (ベラルーシ新産種) Lichenoconium pyxidatae (Oudem.) Petr. & Syd. 【よく似た種との区別】 Lichenoconium erodens ベラルーシに分布する 同じハナゴケ属地衣を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種より分生子殻のサイズが顕著に大きい 本種より分生子形成細胞の幅が広い 本種と異なり分生子の形状がやや細長い Lichenoconium usneae 同じハナゴケ属地衣を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種より分生子殻のサイズが顕著に大きい 本種より分生子形成細胞の幅が広い 本種と異なり分生子の形状がやや細長い (ベラルーシ新産種) Lichenosticta alcicornaria (Linds.) D. Hawksw. 【よく似た種との区別】 Lichenosticta dombrovskae 地衣生菌である 本種と異なりハナゴケ属ではなくキゴケ属地衣などを宿主とする 本種より分生子の幅が広い Lichenosticta hoegnabbae 地衣生菌である 本種と異なりハナゴケ属ではなくトゲシバリ属地衣などを宿主とする 本種より分生子殻のサイズが大きい 本種より分生子の幅が狭い Lichenosticta jurgae 地衣生菌である 本種と異なりハナゴケ属ではなくチャシブゴケ属地衣を宿主とする 本種より分生子のサイズが小さい Lichenosticta lecanorae 地衣生菌である 本種と異なりハナゴケ属ではなくチャシブゴケ属地衣を宿主とする 本種より分生子のサイズが小さい (ベラルーシ新産種) Lichenostigma alpinum (R. Santesson, Alstrup & D. Hawksworth) Ertz & Diederich (ベラルーシ新産種) Protoparmelia hypotremella Herk, Spier & V. Wirth 【よく似た種との区別】 Bacidia rubella 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と地衣体の色が異なる 本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含まない Hypocenomyce caradocensis 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と地衣体の色が異なる 本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含まない Protoparmelia oleagina 地衣成分としてロバール酸を含む 本種より地衣体が連続的 本種と異なり裂芽を形成する (ベラルーシ新産種) Pyrenochaeta xanthoriae Diederich (ベラルーシ新産種) Ropalospora viridis (Tønsberg) Tønsberg 【よく似た種との区別】 Fuscidea pusilla ベラルーシに分布する 本種と異なり地衣成分としてペルラトリン酸を含まない (ベラルーシ新産種) Syzygospora physciacearum Diederich (その他掲載種) Taeniolina scripta (P. Karst.) P.M. Kirk ※Lecanora pulicarisを本種の新宿主として報告した。 【よく似た種との区別】 Taeniolella pulvillus 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が枝分かれしない Taeniolella stilbospora 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が枝分かれしない