2020年4月18日 (仮訳)ウクライナ産のCatalpa bignonioidesを宿主とするErysiphe属新産種 Heluta, VP. et al., 2009. New records of Erysiphe species on Catalpa bignonioides in Ukraine. Ukrainian Botanical Journal. Available at: http://dspace.nbuv.gov.ua/bitstream/handle/123456789/9992/6-Heluta.pdf [Accessed April 18, 2020] 【R3-07237】2020/4/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ウクライナにおいてCatalpa bignonioidesに生じたうどんこ病菌を検討し、Erysiphe elevataと同定した。 本種は侵略的外来種であり、2007年にクリミア自治共和国で発見され、その後まもなくキエフでも見出された。 宿主を同じくする本種とE. catalpaeを比較し、閉子嚢殻の殻壁の形態などで識別可能であることを示した。 (ウクライナ新産種) Erysiphe elevata (Burrill) U. Braun & S. Takam. 【よく似た種との区別】 Erysiphe catalpae ウクライナに分布する 同じCatalpa bignonioidesを宿主とする 形態的に類似している(同種とされたこともあった) 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸が主に赤道面ではなく基部に付着する 本種と異なり閉子嚢殻表面が粗面ではなく平滑 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸がいくぶん屈曲する 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸の隔壁数が1ではなく1-2 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸が頂端で二叉分岐するのではなく分枝しない 本種より子嚢胞子の幅が顕著に広い 本種と異なり子嚢胞子が長卵状ではなくほぼ常に楕円形で、時に短く卵状のことがある 本種と異なり分生子柄の脚細胞が屈曲するのではなく直線状 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり閉子嚢殻の殻壁細胞が円形または多角形ではなく不規則形 (その他掲載種) Erysiphe catalpae Simonyan 【よく似た種との区別】 Erysiphe elevata ウクライナに分布する 同じCatalpa bignonioidesを宿主とする 形態的に類似している(同種とされたこともあった) 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸が基部ではなく主に赤道面に付着する 本種と異なり閉子嚢殻表面が平滑ではなく粗面 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸がいくぶん屈曲するという特徴を欠く 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸の隔壁数が1-2ではなく1 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸が分枝しないのではなく頂端で二叉分岐する 本種より子嚢胞子の幅が顕著に狭い 本種と異なり子嚢胞子がほぼ常に楕円形で、時に短く卵状のことがあるのではなく長卵状 本種と異なり分生子柄の脚細胞が直線状ではなく屈曲する 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり閉子嚢殻の殻壁細胞が不規則形ではなく円形または多角形