2015年9月25日 (仮訳)ギアナ楯状地産の背着生および平らに広がったカレエダタケ属新種 Uehling, JK. et al., 2012. New species of Clavulina (Cantharellales, Basidiomycota) with resupinate and effused basidiomata from the Guiana Shield. Mycologia. … Available at: http://www.mycologia.org/content/104/2/547.short [Accessed September 24, 2015]. 【R3-02226】2015/09/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ギアナ楯状地の熱帯雨林から、Clavulina cerebriformisなど3種のカレエダタケ属新種を記載した。 各種は子実体が珊瑚状ではなく背着生または平らに広がった珊瑚状で、これらの形態は本属では従来知られていなかった。 しかし、顕微鏡的形質および分子系統解析の結果からは、これら新種をカレエダタケ属に含めることが妥当であった。 Guyana, Potaro-Siparuni, Pakaraima Mountains, Upper Potaro River Basin (新種) Clavulina cerebriformis Uehling, Aime & T.W. Henkel 語源…脳状の 【よく似た種との区別】 Membranomyces delectabilis 子実体が背着生 子実体が淡色 担子胞子が無色 担子胞子が平滑 菌糸にクランプを欠く rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりガイアナではなく北半球に分布する 本種と異なり子実体が固着し”erumpent”でない 本種より担子器の幅がずっと狭い 本種より担子器の小柄がずっと長い 本種と異なり担子器が2-3(-4)胞子性ではなく(1-)2-4胞子性 rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Membranomyces spurius 子実体が背着生 子実体が淡色 担子胞子が無色 担子胞子が平滑 クランプを欠く 本種と異なりガイアナではなく北半球に分布する 本種ほど子実体が回旋状で3次元的でない 本種より担子器が長い 本種と異なり担子器が2-3(-4)胞子性ではなく常に4胞子性 Clavulina cinereoglebosa 同所的に分布する(ガイアナ) 子実体が背着生 本種と異なり子実体が淡い帯黄クリーム色ではなく帯灰色 本種ほど子実体が回旋状でない 本種と異なり担子胞子が類涙形 本種より担子胞子の嘴状突起が長い 本種より菌糸が厚壁 Clavulicium macounii 子実体が背着生 子実体が帯黄白色 2胞子性の担子器を有する 本種と異なり担子器の小柄がほぼ直線状のことがある 本種と異なり担子器が1胞子性のことがある 本種より担子胞子が長い 本種と異なり菌糸にクランプを有する Guyana, Potaro-Siparuni, Pakaraima Mountains, Upper Potaro River Basin (新種) Clavulina cinereoglebosa Uehling, Aime & T.W. Henkel 語源…灰色の凸凹の 【よく似た種との区別】 Clavulina cerebriformis 同所的に分布する(ガイアナ) 子実体が背着生 本種と異なり子実体が帯灰色ではなく淡い帯黄クリーム色 本種より子実体が回旋状 本種と異なり担子胞子が類涙形でない 本種より担子胞子の嘴状突起が短い 本種より菌糸が薄壁 Clavulina effusa 同所的に分布する(ガイアナ) rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 子実体の色が類似している 子実体が平らに広がることがある 子実体表面が剛毛状 本種と異なり子実体が直立した珊瑚状 本種より担子器が常に薄壁 本種より担子胞子が常に僅かに長い 本種と異なり担子胞子が類涙形ではなく類楕円形~洋梨形 本種と異なり担子胞子に顕著な胞子盤を有する 本種より菌糸の壁が常に薄い rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度約94%) Membranomyces delectabilis 子実体が背着生 子実体が帯灰色 rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりガイアナではなく北半球に分布する 本種より担子器が短い 本種と異なり単胞子性の担子器を有する 本種より担子胞子が長い rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Guyana, Potaro-Siparuni, Pakaraima Mountains, Upper Potaro River Basin (新種) Clavulina effusa Uehling, T.W. Henkel & Aime 語源…平らに広がった(子実体の一部の形状から) 【よく似た種との区別】 Clavulina cinereoglebosa 同所的に分布する(ガイアナ) rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 子実体の色が類似している 子実体が平らに広がることがある 子実体表面が剛毛状 本種と異なり子実体が直立した珊瑚状でない 本種より担子器が常に厚壁 本種より担子胞子が常に僅かに短い 本種と異なり担子胞子が類楕円形~洋梨形ではなく類涙形 本種と異なり担子胞子に顕著な胞子盤を有するという特徴を欠く 本種より菌糸の壁が常に厚い rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度約94%) Clavulina monodimunitiva ガイアナに分布する 子実体が群生する 腐朽材や葉などから発生する 子実体が小型 子実体が灰色 rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が分枝しない 本種と異なり子実体に背着生の部位を欠く 本種と異なり担子器に二次的な隔壁を生じる rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Clavulina tepurumenga ガイアナに分布する 子実体が分枝する 子実層面が灰色 rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりリターや材などではなく鉱質土壌から直接発生する 本種より子実体のサイズがずっと大きい 本種と異なり子実体に背着生の部位を欠く rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Membranomyces delectabilis 子実体に背着生の部位を有する rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりガイアナではなくスウェーデンなどに分布する 本種より担子器の小柄が長い 本種と異なり単胞子性の担子器を有する 本種より担子胞子が長い rpb2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される