2014年12月21日 (仮訳)ヨーロッパグリに”perennial canker”を起こす新種Cytospora castanae Dar, MA. & Rai, MK., 2014. Occurrence of Cytospora castanae sp. nov., associated with perennial cankers of Castanea sativa. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdfs/Mycosphere_5_6_5.pdf [Accessed December 10, 2014]. 【R3-01386】2014/12/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド北部において胴枯病に感染したヨーロッパグリの樹皮に発生した菌の形態学的検討および分子系統解析を行い、Cytospora castanaeとして新種記載した。 本種が感染すると初め橙色の斑点が生じ、のちに面皰状の暗色の構造が発達して子座から黄色の分生子塊が巻きひげ状に滲出した。 本種は子座の色が成熟段階で変化し、分生子果が成熟し切ると子座から脱離し、隣り合った複数の分生子果の孔口が融合する点などで同属他種と区別された。 India, Jammu and Kashmir, Srinagar (新種) Cytospora castanae Dar & Rai 語源…クリ属の 【よく似た種との区別】 Cytospora ambiens 同じヨーロッパグリを宿主とする 分生子塊が巻きひげ状に滲出する 分生子が単細胞 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子座が成熟すると黒色にならず橙色 本種と異なり孔口の開口部が綿毛状でない 本種と異なり巻きひげ状の分生子塊が黄色ではなく橙色 本種より巻きひげ状の分生子塊のサイズが大きい 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が僅かに屈曲した細長い形状ではなく細長い楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される