2023年4月18日 (仮訳)ベトナムから記載された独特の分生子柄構造を有する初の海生菌の新種Penicillium vietnamense、およびPenicillium属Charlesia節の系統分類 Nguyen, VD. & Pham, TT. 2022. Penicillium vietnamense sp. nov., the First Novel Marine Fungi Species Described from Vietnam with a Unique Conidiophore Structure and Molecular Phylogeny of Penicillium Section Charlesia. Mycobiology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/12298093.2022.2068750 [Accessed April 18, 2023] 【R3-10523】2023/4/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベトナム、カインホア省のニャチャン湾の深海から採集された海生菌の一種を検討し、Penicillium vietnamenseとして新種記載した。 本種はCharlesia節に属し、分生子柄が短く、頂嚢が小型で、分生子が球形~類球形で繊細な粗面であり、37℃で良好に生長し、酸産生能を有することなどで特徴づけられた。 本種はベトナムで初めて発見された海生菌であり、独特の二次代謝産物プロファイルや生態学的機能を有することが予想された。 Nha Trang Bay, Khanh Hoa province, Vietnam (新種) Penicillium vietnamense V.D. Nguyen & T.T. Pham 語源…ベトナム産の 【よく似た種との区別】 Penicillium chermesinum 海洋環境から知られている 菌核を形成する ITS、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より頂嚢のサイズが大きい 本種よりフィアライドが短い 本種と異なり分生子が球形~類球形でない 本種と異なり分生子が繊細な粗面でSEM下ではごく短い畝状という特徴を欠く ITS、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium indicum ITS、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より頂嚢のサイズが大きい 本種よりフィアライドが短い 本種と異なり分生子が球形~類球形でない 本種と異なり分生子が繊細な粗面でSEM下ではごく短い畝状という特徴を欠く 本種と異なり菌核を形成しないのではなく形成する ITS、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium cuddlyae 菌核を形成する CYA37°Cで生育可能 ITS、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より頂嚢のサイズが大きい 本種よりフィアライドが短い 本種と異なり分生子が球形~類球形でない 本種と異なり分生子が繊細な粗面でSEM下ではごく短い畝状という特徴を欠く 本種よりCYA37°Cでの生長が遅い 本種と異なりCREA培地での生長が中程度ではなく弱い 本種と異なりCREA培地で酸産生を示さない ITS、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium lunae 菌核を形成する ITS、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より頂嚢のサイズが大きい 本種よりフィアライドが短い 本種と異なり分生子が球形~類球形でない 本種と異なり分生子が繊細な粗面でSEM下ではごく短い畝状という特徴を欠く 本種と異なりCYA37°Cで生育不能 ITS、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される