2019年6月25日 (仮訳)新種Phaeocollybia pakistanica:パキスタン初の本属菌 Khan, J., Sher, H. & Khalid, AN. 2016. Phaeocollybia pakistanica sp. nov., the first representative of the genus from Pakistan. Mycotaxon. Avaialble at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2016/00000131/00000004/art00019 [Accessed June 25, 2019] 【R3-06344】2019/6/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタンの針葉樹林で採集された菌を検討し、Phaeocollybia pakistanicaとして新種記載した。 本種は傘が帯紫赤色~帯褐赤色で襞が帯紫色、偽根を有し、担子胞子が小型褐色楕円形で小疣状であり、縁シスチジアが偽頭状薄壁であることなどで特徴づけられた。 本種は同属他種とは傘や襞の色、担子胞子の形状や装飾、クランプの有無などが異なり、分子系統解析でも独自の系統を形成した。 Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa Province, Swat District, Malam Jabba (新種) Phaeocollybia pakistanica J. Khan, Sher & Khalid 語源…パキスタンの 【よく似た種との区別】 Phaeocollybia sipei 担子胞子が楕円形 担子胞子表面が点状~小疣状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなく北米太平洋岸などに分布する 本種と異なり傘が帯紫色ではなく明橙色~帯褐橙色 本種と異なり襞が帯紫色でない 本種と異なり偽根が単軸ではなく糸状~総状 本種と異なり菌糸にクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeocollybia dissiliens 担子胞子が楕円形 担子胞子表面が点状~小疣状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなく北米太平洋岸などに分布する 本種と異なり傘が帯紫色ではなく明橙色~帯褐橙色 本種と異なり襞が帯紫色でない 本種と異なり偽根が単軸ではなく糸状~総状 本種と異なり担子器基部にクランプを有する 本種と異なり縁シスチジア基部にクランプを有する 本種と異なり傘上表皮菌糸のクランプが稀ではなく比較的多い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeocollybia spoliata 傘が赤色を帯びる 傘表面に条線を有する 本種と異なりパキスタンではなくインドなどに分布する 本種と異なり傘が帯紫赤色~帯褐赤色ではなく橙褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく扁桃形 本種より担子胞子の装飾が多い Phaeocollybia rancida 標高の高い針葉樹林に生息する 襞が帯紫色 担子胞子が楕円形 縁シスチジアが頭状 本種と異なりパキスタンではなくインドなどに分布する 本種と異なり傘が帯紫赤色~帯褐赤色ではなく黄褐色 本種と異なり傘表面に粘性を有する 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり菌糸にクランプを欠く