2022年1月11日 (仮訳)独特なトリペテリオイドの子器と複雑な色素を有する新種Pyrenula sanguinea Cáceres, MES. et al., 2013. Pyrenula sanguinea (lichenized Ascomycota: Pyrenulaceae), a new species with unique, trypethelioid ascomata and complex pigment chemistry. The Bryologist. Available at: https://bioone.org/journals/the-bryologist/volume-116/issue-4/0007-2745-116.4.350/Pyrenula-sanguinea-lichenized-Ascomycota–Pyrenulaceae-a-new-species-with/10.1639/0007-2745-116.4.350.short [Accessed January 11, 2022] 【R3-09137】2022/1/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、ロンドニア州の熱帯雨林において樹木の枝に生じた地衣の一種を検討し、Pyrenula sanguineaとして新種記載した。 本種は子器が血赤色で色以外はTrypethelium eluteriaeに非常に類似しており、子嚢胞子は褐色で厚いゼラチン質の鞘と先端の角状の付属糸で特徴づけられた。 本種は形態的には既知のPyrenula属地衣とかなり異なっていたが、分子系統解析では当該属のクレード内に位置付けられた。 Brazil, Rondônia, Rondônia, Estação Ecológica de Cuniã, km 760 on road BR 319 N of Porto Velho (新種) Pyrenula sanguinea Aptroot, M. Cáceres & Lücking 語源…血赤色の(子器の色から) 【よく似た種との区別】 Pyrenula cruenta 子器に明赤色色素を含む nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じグループ2に含まれる) 本種と異なり子器が偽子座状をなすのではなく単生~群生する 本種と異なり盾状子座が緩やかな傾斜をなす 本種と異なり子実層に密に油滴を散在する 本種と異なり子嚢胞子において厚いエンドスポアを形成し、ルーメンがいくぶんダイアモンド形になる nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trypethelium eluteriae 子器の形態が類似している 本種と異なり子器が血赤色でない 本種と子嚢胞子の形態がかなり異なる 本種と子囊果内菌糸系の形態がかなり異なる 本種と異なり色素が明赤色でない Laurera sanguinaria 本種と異なり偽子座内部に結晶の塊を形成する 本種と異なり色素が暗赤色のイソヒポクレリンである