2017年6月16日 (仮訳)フロリダ州南部産微小菌類:Sabal属ヤシに見出されたStanjehughesia属1新種 Delgado, G., 2008. South Florida microfungi: a new species of Stanjehughesia (hyphomycetes) from Sabal palm. Mycotaxon. Available at: https://emlab.com/media/resources/Stanjehughesia-hyphomycetes-Sabal-palm_GDelgado.pdf [Accessed June 16, 2017]. 【R3-04121】2017/06/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ フロリダ州南東部においてSabal属ヤシの枯れ葉および葉軸に生じた菌を検討し、Stanjehughesia floridensisとして新種記載した。 本種は分生子柄が退化的で褐色瓶形~円筒形であり、分生子が褐色倒棍棒形~円筒状倒棍棒形で5-9隔壁を有することなどで特徴づけられた。 本種と形態的に類似する同属他種との形質比較表を掲載した。 United States, Florida, Broward Co., Pompano Beach (新種) Stanjehughesia floridensis G. Delgado 語源…フロリダ産の 【よく似た種との区別】 Stanjehughesia caespitulosa 分生子柄を欠く 分生子形成細胞の形状が類似している 分生子が褐色 分生子の隔壁部に暗色の帯を有する 分生子表面が平滑 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種と異なり分生子形成細胞が円筒形、アンプル形、瓶形ではなく塊茎状 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒状倒棍棒形ではなく円筒形~類紡錘形 本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく8-20 Stanjehughesia decorosa 本種と異なり分生子柄を有する 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種と異なり分生子形成細胞が円筒形、アンプル形、瓶形ではなく円筒形 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒状倒棍棒形ではなく倒棍棒形 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく条線をなす疣状 本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく10-14 Stanjehughesia fasciculata 本種と異なり分生子柄を有する 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種と異なり分生子形成細胞が円筒形、アンプル形、瓶形ではなく倒棍棒形~円筒状倒棍棒形 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒状倒棍棒形ではなく倒棍棒形または紡錘形 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく小疣状 本種と異なり分生子に真の隔壁を5-9つ有するのではなく真の隔壁を9-15つおよび頂部に1-2つの異隔壁を有する Stanjehughesia fusiformis 分生子柄を欠く 分生子表面が平滑 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種と異なり分生子形成細胞が円筒形、アンプル形、瓶形ではなくアンプル形~円筒形 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒状倒棍棒形ではなく紡錘形、倒棍棒形~倒棍棒状嘴形 本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく6-8 Stanjehughesia hamatiella 分生子柄を欠く 分生子表面が平滑 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種と異なり分生子形成細胞が円筒形、アンプル形、瓶形ではなくアンプル形~円筒形 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒状倒棍棒形ではなく倒棍棒形~倒棍棒状嘴形および鎌形 本種と異なり分生子に真の隔壁を5-9つ有するのではなく真の隔壁を11-14つおよび6-9つの異隔壁を有する Stanjehughesia hormiscioides 分生子柄を欠く 分生子形成細胞の形状が類似している 分生子が褐色 分生子の隔壁部に暗色の帯を有する 分生子表面が平滑 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種と異なり分生子形成細胞が円筒形、アンプル形、瓶形ではなくフラスコ形~倒棍棒形 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒状倒棍棒形ではなく円筒状紡錘形~類円筒形 本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく12-26 Stanjehughesia minima 分生子柄を欠く 分生子形成細胞の形態が類似している 分生子の色が類似している 分生子の長さが類似している 分生子表面が平滑 分生子の隔壁数が類似している 本種より分生子形成細胞が長い 本種と異なり分生子形成細胞が円筒形、アンプル形、瓶形ではなくアンプル形~円筒形 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子の隔壁部に暗色の帯を有するという特徴を欠く 本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒状倒棍棒形ではなく楕円形または紡錘形 本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく6-8 Stanjehughesia nigroacus 分生子柄を欠く 分生子表面が平滑 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種と異なり分生子形成細胞が円筒形、アンプル形、瓶形ではなく樽形~瓶形 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒状倒棍棒形ではなく針形 本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく23-36 Stanjehughesia polypora 分生子柄を欠く 分生子表面が平滑 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種と異なり分生子形成細胞が円筒形、アンプル形、瓶形ではなくアンプル形~円筒形 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒状倒棍棒形ではなく紡錘形、倒棍棒形~倒棍棒状嘴形 本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく15-20 Janetia euphorbiae 分生子の形態が類似している 本種と異なり分生子形成細胞が多出芽型 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく3-6 Janetia capnophila 分生子形成細胞が常に単出芽型 分生子形成細胞が膨大する 分生子が狭い倒棍棒形で頂部が丸く、基部が截断状円錐形 本種より分生子のサイズが大きい 本種より分生子の基部細胞が明らかにより暗色 本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく(7-)9-13(-16) 本種と異なり分生子の最大7細胞までが分生子形成性である