2014年11月20日 (仮訳)スペイン産フクロタケ属菌:新組み合わせ/新階級Volvariella dunensisおよびV. earleiの観察 Justo, A. & Castro, ML., 2010. The genus Volvariella in Spain: V. dunensis comb. & stat. nov. and observations on V. earlei. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000112/00000001/art00025 [Accessed November 19, 2014]. 【R3-01297】2014/11/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 形態的・生態的差異を基に、Volvariella nigrovolvacea var. dunensisを変種から種へと昇格させた。 また、ヨーロッパにおいて2番目となるV. earleiの記録を行い、分類、命名法、分布に関して議論した。 本論文で取り上げた2種を含む、イベリア半島/バレアレス諸島産フクロタケ属菌の検索表を掲載した。 (新組み合わせ、新階級) Volvariella dunensis (Vila, Àngel & Llimona) Justo & M.L. Castro 旧名:Volvariella nigrovolvacea var. dunensis Vila 【よく似た種との区別】 Volvariella nigrovolvacea 形態的に類似している(従来本種がこの種の変種とされていた) 本種と異なり砂丘ではなく草地に発生する 本種より子実体のサイズが比較的大きい 本種より傘の直径が大きい 本種と異なりつばが類白色ではなく灰褐色 Volvariella volvacea(フクロタケ) イベリア半島/バレアレス諸島に分布する 肉眼的形態が類似している 本種と異なり砂丘ではなく葉、堆肥、おが屑などの有機質に発生する 本種と異なり冬ではなく春~夏に発生する 本種と異なりつばが脆いのではなくよく発達する 本種と異なりつばが類白色ではなく灰褐色 本種と異なり側シスチジアが主に棍棒形・倒卵形・小嚢形・狭小嚢形ではなく紡錘形・瓶形・棍棒形・小嚢形で通常頂部が細長いか付属糸を伴う 本種と異なり縁シスチジアが主に棍棒形・倒卵形・小嚢形・狭小嚢形ではなく紡錘形・瓶形・棍棒形・小嚢形で通常頂部が細長いか付属糸を伴う 本種より柄シスチジアが長い 本種より柄シスチジアの幅が狭い 本種と異なり柄シスチジアが主に棍棒形または小嚢形ではなく円筒形~棍棒形 本種と異なり柄シスチジア内部に1-2隔壁を有する Volvariella arenaria 生息環境が類似している 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘の直径が小さい 本種より担子胞子のサイズが大きい Volvariella psammophila 生息環境が類似している 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘の直径が小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より側シスチジアの幅がずっと狭い 本種より縁シスチジアの幅がずっと狭い (スペイン新産種) Volvariella earlei (Murrill) Shaffer 【よく似た種との区別】 Volvariella gloiocephala イベリア半島/バレアレス諸島に分布する 担子胞子の長さが12 μmを超える 傘表皮が粘質 本種と異なり子実体が中型~比較的大型 本種より傘の直径が大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり側シスチジアを欠くかまたは非常に稀ではなく普通に見られる 本種と異なり縁シスチジアの頂部に時に乳頭突起を有するが本種のような嘴状にはならない